人気を博したアニメ「ユーリ!!!onICE」の劇場版「ユーリ!!!onICE劇場版:ICEADOLESCENCE」が制作中止となったことが2024年4月19日、公式サイトやSNSで発表された。「諸般の事情により製作を断念せざるを得ないという判断」「ユーリ!!!onICE」は、「モテキ」「3.3.7ビョーシ!!」などで知られる漫画家の久保ミツロウさんとアニメ監督・演出家の山本沙代さん原案のフィギュアスケートを題材としたテレビアニメ作品だ。実力はあるがメンタルの弱さが課題の主人公・勝生勇利を、ひょんなきっかけでロシアのトップ選手であるヴィクトル・ニキフォロフが見初め、コーチをすることに。シニアデビューを控えたジュニア金メダリストのユーリ・プリセツキーや各国の有力選手たちをライバルに、世界大会に挑んでいくというストーリーだ。16年に放送され、作中の実況を実際のアナウンサーが務め、キャラクターらの演目は元フィギュアスケート選手で振付師の宮本賢二さんが担当するなどクオリティの高い映像でも人気を博した。劇場版は放送後の17年4月に制作発表された。18年7月には「ユーリ!!!onICE劇場版:ICEADOLESCENCE」のタイトルも発表され、19年の公開を予定していた。しかし、19年9月に「当初の計画より大幅な作品内容のスケールアップを図るため、公開を延期することとなりました」と延期に。公開予定については未定となっていた。公開延期の発表から約4年半が経過した24年4月19日、公式サイトが「『ユーリ!!!onICE劇場版:ICEADOLESCENCE』製作中止のお知らせ」を公開し、あらためて制作中止を発表した。「お待たせしてしまっていた何年もの間、変わらぬ声援を送ってくださった皆様のご期待に応えることができず、誠に申し訳ございません」と謝罪した上で、中止となった理由については「本作品を製作委員会・スタッフ一同でつくりあげ、皆様のもとに届けるべく、度重なる協議や調整を続けてまいりましたが、諸般の事情により製作を断念せざるを得ないという判断に至りました」としている。ファン複雑「下手に期待し続けるより余程良いよ」SNSでは「延期」のアナウンスに公開を待ち侘びていたファンからの「察してはいたけどユーリ映画の中止発表はかなりショック受けてる......」「長年待ってからの中止発表は辛いな...」といった落胆の声が相次いだ。一方、明確な発表のないまま立ち消えになった作品も少なくないことから、公式発表を受け気持ちの切り替えができたとする向きもある。「やっぱりYOIの映画無理だよね~~ なんとなく駄目だろうなって思ってたからショックは大きいけども落ち着いてる。ちゃんと製作中止発表してくれてありがとう。下手に期待し続けるより余程良いよ」「ユーリ中止か...いろいろあり過ぎたよね...全部がみるみると変わっていって...諦めてはいたけどのぞみは捨てきれてなかったからこうやって発表してくれたの、なにかひとつの区切りがついたとも言えるよね」
記事に戻る