パリ五輪に向けた陸上の米国代表選考会が、2024年6月23日(現地時間22日)に行われた。SNSでは、男子100メートルの予選に出場した短距離走のノア・ライルズ選手の「お守り」に注目が集まっている。脇からカードを取り出して...ライルズ選手は23年にハンガリー・ブダペストで行われた世界陸上の100mおよび200m、4×100mリレーで金メダルを獲得し、ウサイン・ボルト選手以来の三冠達成を果たした。100mでは、23年の今季世界最高記録を更新している。アニメ好きとしても知られており、大会ではたびたび鳥山明氏の代表作『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空の必殺技、「かめはめ波」を披露している。注目を集めているのは、23日に行われた五輪選考会の100m予選のスタート直前にライルズ選手が取り出したある1枚のカードだ。中継カメラがライルズ選手のもとに近づくと、ライルズ選手は左脇に手をやり、白いユニフォームの脇から一1枚のカードを取り出した。人差し指と中指でカードを挟むと、こめかみをカードでトントンと叩き、カメラにカードを見せた。ライルズ選手が手にしていたのは、日本でもおなじみの遊戯王カード、「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」だった。カードを見せつけ舌を出しドヤ顔を見せるパフォーマンスを披露すると、再びカードを左脇に戻してレースに臨んだ。安定した走りで1位となったライルズ選手は、レース後のインタビューでもインタビュアーにカードを自慢した。「ThisisYu-Gi-Oh!」と猛アピール女性インタビュアーが「Firstofall,thecardthatyoupulledout,where'dyouputit?Didyouracewiththatcard?(まずは、あなたが取り出したカードはどこにしまったのですか? カードを持ったままレースに出たの?)」とすると、ライルズ選手は「Idid.Iracedwithitontheside.(そうだよ。脇に入れてレースに出たんだ)」と「青眼の白龍」とともにレースを走り切ったことを認めた。インタビュアーは笑いながら「That'scrazy(クレイジーだ)」とした。ライルズ選手は「Itjuststucktomybody.Youtalkingaboutthiscardrighthere?ThisisYu-Gi-Oh!,Blueeyes,Whitedragon.(僕の体にくっついてきたんだよ。このカードのこと? これは遊☆戯☆王、ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンさ)」とカードを猛アピールした。カードを知らなかったといい肩をすくめたインタビュアーに、「Oh,youdon'tknow?She'snothipy'all.Fortheoneswhoknow,youknow.(ええ、知らないの? トレンドを知らないね。知ってるヤツは知ってるよ)」とした。米3大ネットワーク、NBCのスポーツ報道用Xアカウント「NBCSports」も「NoahLylesreallypulledoutaYu-Gi-Oh!cardforhis100mintro.(ノア・ライルズが100m走の登場シーンで本当に遊戯王カードを引っ張り出してきた)」と泣き笑いの絵文字を添えて伝えている。「青眼の白龍」といえば、原作の『遊☆戯☆王』では作中に4枚しか存在しない強力なカードであり、主人公のライバル・海馬瀬人の切り札としても知られている。カードゲーム版でも最大の攻撃力を持つモンスターであり、高い人気を誇る。そんな「青眼の白龍」を連れて見事1位でゴールしたライルズ選手の姿に、面白がりつつご利益を感じる人が多いようだ。「ブルーアイズの効果が発動してる」「かっこいい人はかっこいいカード持ってるんやな」「海馬コーポレーション最強の男wwwwwwww」
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