「本日よりライスを販売停止します」。弁当チェーン大手「ほっかほっか亭」が、こんな話題を公式Xで投稿したところ、批判が相次いでいる。ハッシュタグ「#エイプリルフール」がついているものの、炎上状態になっている。コメ高騰で生活が苦しい中にあって、とても笑えないとの声が多い。運営するほっかほっか亭総本部(大阪市)はその後、Xを更新し、「皆さまを動揺させてしまい、配慮が足りなかった」と謝罪した。「これ以上は、価格高騰の波に抗えなくなりました」赤いエプロンを着けたキャラクターの女性店員が、神妙な表情で頭を下げている。お馴染みのほっかほっか亭のロゴも描かれ、ライスの販売停止を告げた。「お客さま各位本日より全国のほっかほっか亭全店舗にてライスの販売を停止します。誠に申し訳ございません。#エイプリルフール」この投稿は、女性店員のイラスト付きで、2025年4月1日の午前0時1分にほっかほっか亭の公式Xで投稿された。その9分後には、続けて、「『ライスの販売停止について』大変申し訳ございませんでした」と佐藤健輔取締役名で謝罪があった。佐藤氏は、総本部の商品本部長として、料理研究家リュウジさんとのコラボ企画「バズベントウ」で知られている。添付された文書では、「ライスの販売停止について」と題して、佐藤氏による説明が行われた。販売停止は、「米の価格高騰を鑑みて」だとし、続いて、「ほっかほっか亭は米に対して絶対的な自宿をもっておりますが...、これ以上は、価格高騰の波に抗えなくなりました」と説明した。そして、「ライスの代わりといってはなんですが、おかずトリオやオードブルをご購入いただけますと幸甚です。今後は、このような事態が発生しないように、より一層運用体制の強化に努めてまいります」などと締め括っている。もっとも、こちらにも「#エイプリルフール」が添えられていた。「皆さまを動揺させてしまい、配慮が足りなかった」ところが、これらの投稿について、コメ高騰の中とあって、疑問や批判も相次いだ。「エイプリルフールでも笑えない」「これちょっと洒落になんないと思うんだけど」「リアルにあり得るから怖い」などと次々に書き込まれている。このほかに、「ガチで米なくなったのかと思った」といった声も出たほか、投稿の趣旨を理解して、「お弁当業界の心配な気持ちもあるかもしれない」「良いと思うけどな~」といった声もあった。一連の投稿について、ほっかほっか亭総本部は、4月1日夕になって、公式Xを更新した。そこでは、「皆さまを動揺させてしまい、配慮が足りなかったと感じております。大変申し訳ございません」と謝罪し、「お米の物価高騰が止まらない現状ではありますが、今後もほっかほっか亭では国産米100%の炊きたてごはんを全店で提供してまいりますのでご不安に感じられた皆さまは、ご安心いただけたらと思います」などと呼びかけた。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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