任天堂は2025年4月2日、ついに家庭用ゲーム機「NintendoSwitch2」の発売に関する情報を発表した。まさに全世界の任天堂ファンが待ち望んでいたSwitchの後継機だ。しかし、懸念されるのが「転売問題」。初代Switchも、ソニーのPS5も、話題のハードはいずれも転売ヤーの毒牙にかかってきた経験がある。任天堂は、この転売問題についてどのような対策を立てているのか。予約の条件にプレイ時間マイニンテンドーストアに、NintendoSwitch2の予約ページが登場した。発売は6月5日だが、第一次抽選として4月4日~4月16日午前11:00までの期間を設け、応募を募っている。製品の種類は日本語・国内専用版、同マリオカートワールドセット、多言語対応版の3種。この応募には、以下のような条件が設定されている。・2025年2月28日23時59分時点で、NintendoSwitchのプレイ時間が50時間以上。抽選販売への応募時および購入時において、NintendoSwitchOnlineの有料プランに加入しており、かつ累積で1年以上加入していたこと(連続した期間加入していなかった場合でも、過去に加入していた期間を合算すると1年以上になること)。なお、加入しているプランの残り利用期間は、累積加入期間には含まない。・抽選販売への応募時、購入時、商品の受け取り時の各時点において、日本国内にお住まいで、ニンテンドーアカウントの「国/地域」の設定が「日本」であること。つまり、NintendoSwitchを実際にプレイしている日本国内のユーザーだけが応募できるという仕組みである。プレイ時間が50時間に届かず、今から慌ててNintendoSwitchをプレイしたとしても、「2025年2月28日23時59分時点」という条件があるため、その努力はムダになってしまうというわけだ。「トランプ関税」に泣くアメリカの任天堂ファンただし、これらの条件をクリアしていたとしても、やはり抽選は「狭き門」になることは間違いないだろう。NintendoSwitch2の本体価格は4万9980円。この価格はおおむね好意的に受け入れられた。この物価高の時代、任天堂が5万円を切る価格を提示したことには称賛も寄せられている。金銭的ハードルは低いので、今回の一次抽選は「落選が前提」と思って臨むのが一番いいかもしれない。その上で、日本のNintendoユーザーは世界一恵まれた条件下にあるという事実も強調したい。アメリカでは、NintendoSwitch2の予約受付が4月9日に開始されるはずだった。だが、いわゆる「トランプ関税」がその予定を延期させてしまった。「この施策の影響を精査する」という理由で、アメリカでの予約開始日は未定に。「トランプ関税は当のアメリカ人を最も苦しめている」という分析もあるが、NintendoSwitch2に関しては、まさに相互関税が巨大な障壁として立ちはだかっているようだ。(澤田真一)
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