「餌の時間になるとめちゃめちゃ動きます」
16日にJ-CASTニュースの取材に応じた魚津水族館の担当者によると、このナガコバンは21年10月18日に漁協から寄贈され、水族館にやってきた。詳しい年齢は不明だ。元々は野生で、「ジンベエザメが偶然その定置網に迷い込んでしまった際、そのジンベエザメにくっついていたのではないか」という。
ナガコバンは通常、頭についた吸盤でジンベエザメやマンボウ、カジキマグロなど大きめの魚のお腹に吸着する。そのため、一般的には写真のような仰向けではなく頭を上にした状態で過ごすが、水槽には「くっつける生き物がそんなに大きくないホシエイしかいないので、おそらく床にくっついているのかなと思います」と、前出の担当者は話した。
ホシエイに吸着しない理由は、「あんまりホシエイにくっつくのが好きじゃないのかな」と推測している。なお、ほかの水族館でもナガコバンがホシエイに吸着する例は聞かないという。
ナガコバン自体「泳ぐのが得意な魚ではない」というが、投稿のナガコバンはとくに、来場者から「あの子死んでないですか」「大丈夫ですか」と声がかかることが多いという。
一方で、「餌の時間になるとめちゃめちゃ動きます」と前出の担当者は言う。「自分からダイバーに『餌ちょうだい』って寄ってくるんですけど、食べ終わった瞬間にもう(水槽の)下にいって動かなくなってしまって」とエピソードも話した。