アフマダリエフに勝利したタパレスは井上にKO負け
井上は23年1月に保持していたバンタム級王座を返上し、1階級上のスーパーバンタム級への転向を表明。当時、WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者だったアフマダリエフは、有力な対戦候補だった。
ところが、アフマダリエフは23年4月にマーロン・タパレス(フィリピン、33)に判定負けを喫して王座陥落。プロ12戦目にして初黒星を喫し、井上との対戦が消滅した。
勝利したタパレスは、23年12月に井上とスーパーバンタム級4団体王座統一戦を行い、10回KO負けを喫した。
一方、敗れたタパレスは24年12月にWBA世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得し、井上への挑戦権を得た。元WBA・IBF王者で、現暫定王者と、現時点の最強挑戦者であることは間違いないが、井上がKO勝ちしたタパレスに負けていることから、「ボクシングニュース24」は両者の対戦に辛らつだった。
「(マッチルーム代表の)ハーンの発表に対するソーシャルメディア上の反応はすさまじいものではなかった。アフマダリエフは2年前の23年にタパレスに敗れており、この試合に対するかつてのファンの興味はかなり薄れている」
アフマダリエフは16年リオデジャネイロ五輪の銅メダリストで、プロ戦績は13勝(10KO)1敗。