巨人・戸郷翔征は「だいぶ危険」、今季未勝利で識者が指摘する不安材料...絶不調だった高橋光成よりも「勝てないと思う」

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「ハッタリがきかないとエースは勝てない」

   そして、5日の試合後に戸郷が発したコメントを紹介し、自身の見解を示した。

   「『腕をあまり振らない方が良かった』と言っていた。これは絶対に間違い。そんなに甘くないから。どんなに素質のあるやつでも、常時3割打つやつでも、テクニックだけではだめ。テクニックは、とっさに出るものだから。だけど、打ちにいくときは全力でいく。それじゃなかったら打てなくなる。イチローは一度たりとも抜いていない。テクニックで打っているから抜いているように見えるが、全力で打ちにいっている」

   さらに、高木氏は戸郷の現状について「だいぶ危険」とし、西武の高橋光成投手(28)の昨シーズンと、戸郷の今シーズンを比較しながら両者の違いを説明した。

   23年に10勝を記録した高橋は、24年シーズンは未勝利に終わった。15試合に先発して0勝11敗、防御率は3.87だった。24年は打線が低迷し、チームは最下位に沈んだ。打線の援護を受けることができなかったこともあり、高橋は勝利に見放された。

   今シーズンはチームの好調もあり、6試合に登板して2勝をマークしている。

   高木氏は、「高橋光成が全く勝てないときと比べると、勝てないと思う」と切り出し、「高橋光成は援護点がなかった。彼(高橋)はバッターに向かっていく。逃げることをしない。でも、戸郷は『どちらかというと自分のことを考えて投げた』と言った。相手と勝負できない。だからノースリーから真っすぐを投げて打たれる」と持論を展開した。

   今シーズンは、大リーグに挑戦している菅野智之投手(オリオールズ、35)が抜け、戸郷がエースとしてチームをけん引しなくてはならない。チームは阪神と並び現在リーグ首位。今後、ペナントレースを戦い抜くにあたり、戸郷の完全復活が期待される。

   高木氏は「今の戸郷に大事なのはなんなんだ。もちろんフォームも大事だろうけども、全力でバッターに立ち向かうこと。ハッタリがきかないとエースは勝てない」と主張した。

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