「2人は親族なのに、なんでこんな騒ぎになったのか」
暴行の様子が映ったこの動画がXで拡散する騒ぎとなり、花井組がスポンサーになっているBリーグ所属の男子プロバスケットボールクラブ「レバンガ北海道」が5月8日、公式Xで声明を出した。
多くの問い合わせを受け、事実確認していると明かし、その後の投稿では、花井組との契約を解除したことを報告した。「映像が花井組でのものであるとの確認が取れました」として、「このような暴力的な行為は、スポーツの健全性や地域社会への信頼に著しく反するものであり、当クラブとしても看過できるものではありません」と非難した。そのうえで、花井組と協議して、契約を解除したとして、「ファン・ブースターの皆さま、関係者の皆さまにご不安やご心配をおかけしました」と謝罪した。
花井組は、1939年の創業といい、消防団や防災訓練などの取り組みを通じて、札幌市の「さっぽろまちづくりスマイル企業」に認定されているが、市は8日、この認定について、「重要なお知らせ」を出した。多くの問い合わせがあるとして、「事実確認が取れるまでは当該企業のページの掲載は停止します」と説明し、「当該投稿に関する内容につきましては現在事実確認中であり、事実関係が明らかになり次第、対応を判断してまいります」としている。また、市広報部の公式Xは同日、「現在、本市の複数の事業で企業認証を受けております株式会社花井組に関し、SNS上の投稿について多くのお問い合わせが寄せられております。本市としては、今後、事実の確認が取れ次第、各認証制度の規定等に沿って、認証取り消しの手続きを進めてまいります」と明らかにした。
花井組の代理人をしている弁護士は同日、J-CASTニュースの取材に対し、拡散された動画のように社長が従業員を暴行したかについて、次のように説明した。
「動画は、まだ見切れていませんが、恐らくそうなのではないかと思います。2人は親族ですので、一緒にご飯を食べに行ったりもしており、なんでこんな騒ぎになったのかと驚いています。防犯カメラの映像だと思いますが、従業員ご本人に聞いたところ、動画は自分が出したものではないとのことです」
暴行した理由については、「ニシキゴイの水槽への薬剤投入が経緯になっているのは事実ですが、それだけではなく、別の理由があります」と説明した。
今後については、次のように話した。
「被害者は、骨折まではいかないまでも、ある程度のケガをしており、精神的なダメージもあると思います。被害者とは現在、示談の話をしています。補償については、ある程度の金額を提示したいと考えています。加害者は、責任を感じており、反省しています。警察の捜査を受けているかについては、守秘義務がありますので、話せません」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)