元HKT48メンバーで、現在は俳優として活躍する田島芽瑠(たしま・める)さん(25)が、長崎県内に曽祖父と高祖父の銅像が別々に建っていることをXで明かし、「すごい」などとファンを驚かせた。高祖父は地元銀行頭取経て町長務めた「水道創設功労者」写真の銅像は、それぞれ諫早公園(諫早市)、大浦諏訪神社(長崎市)に設置されているとみられ、台座の文字は、「水道創設功労者池松林一翁之像」「隈部登馬男翁之像」と読み取れる。「日本の歴代市長:市制施行百年の歩み」(1985年)などによると、田島さんの高祖父にあたる池松林一は、十八親和銀行(長崎市)の前身のひとつ、諫早銀行の頭取を経て21年に諫早町長に就任。40年に市制が敷かれると初代市議会議長に選ばれ、46~47年にかけて第3代市長を務めた。この書籍では、町長時代の功績を「当時続発した伝染病の対策に腐心し、のち欧米視察で水道布設の必要性を痛感。昭和2年(編注:27年)自己所有の泉町水田を提供し万難を排して水源地を設置、5年(30年)町内一円に給水を開始させた」と紹介している。69年に「地方自治の発展に寄与した」として、勲五等双光旭日章(現・旭日双光章)を授与されている。曽祖父は市議や県議、民放役員を歴任一方、曽祖父にあたる隈部登馬男は三菱造船所勤務などを経て長崎市議や長崎県議を歴任。長崎放送(NBC、長崎市)の前身、長崎平和放送の設立時から取締役を務めた。 「長崎市制65年史」(59年)には、戦後の農地改革の取り組みとして46年11月に農地委員会を置いた時の説明の中で、次のように登場する。「初代会長には県議と市議を兼ねる隈部登馬男をいただき、歴史的な事業は先ず法の趣旨普及から始められた」66年には「消防・地方自治の発展に寄与した」として、勲五等双光旭日章を授与されている。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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