大リーグのロサンゼルス・ドジャースは2025年5月19日(日本時間)、クリス・テーラー外野手(34)を自由契約としたことを発表した。
「キムの大リーグ昇格は、エドマンの離脱と連動していると」
米メディアによると、足首の故障で負傷者リスト入りしていたトミー・エドマン内野手(30)の復帰に伴い、ベンチ入り枠を空けるためのものだという。エドマンは右足首を痛め5月1日から欠場。4日に負傷者リストに入った。
テーラーの「電撃放出」のニュースは、野球人気の高い韓国でも速報された。
今回の放出は、ドジャースに所属する韓国出身のキム・ヘソン内野手(26)と関連していることから、複数のメディアが大きく取り上げた。
地元メディア「OSEN」(ウェブ版)は、「ドジャースが、チームの長年の主軸メンバーだったクリス・テーラーを電撃放出した。キム・ヘソンの活躍が少なからぬ影響を及ぼしたようだ」と分析。
「トップスターニュース」(ウェブ版)は、次のように報じた。
「キム・ヘソンの大リーグ昇格は、エドマンの離脱と連動しているとみられていた。しかし、キム・ヘソンは14試合で打率0.452、1本塁打、5打点、9得点、3盗塁、OPS1.065という素晴らしい記録を残し、チーム内での地位を確固たるものにした。一方、ベテランのクリス・テーラーは28試合で打率0.200にとどまり、最終的に放出されることになった」
「キムのエネルギッシュなプレーが首脳陣の心動かした」
打撃が課題だったキムは、開幕をマイナーで迎え、エドマンの離脱に伴い大リーグに昇格。当初、エドマンの復帰後はマイナーに降格するとみられていたが、大リーグ昇格後、打撃と走塁で存在を示し、現在も大リーグに留まっている。
「ザ・ファクト」(ウェブ版)は、キムが大リーグに残留している要因について、次のように分析した。
「大リーグに昇格した当初、ほとんどのドジャース関係者は、エドマンが復帰する場合、ポジションが重なるキム・ヘソンがマイナーに降格すると予想していた。ロバーツ監督も、キム・ヘソンの才能を惜しみながらも、その才能にふさわしい場所がないという考えを何度も明らかにしてきた。しかし、キム・ヘソンのエネルギッシュなプレーに、ロバーツ監督をはじめとするドジャース球団首脳陣が心を変えたと解釈される」
キムは昨オフ、韓国プロ野球(KBO)からポスティングシステムを利用してドジャースに入団。ユーティリティープレイヤーとして期待されるも、オープン戦で打率.207と打撃不振に陥った。マイナーで調整を続けるうちに、米国野球に適応し始め、大リーグ昇格後は打率、OPS(出塁率と長打率を合わせたもの)で驚異的な数字を残している。