プロボクシングの元世界2階級制覇王者の亀田和毅(TMK、33)が2025年5月24日、地元大阪でIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(米国、31)に挑戦し、0-2の判定で敗れ、世界3階級制覇はならなかった。
「大事な序盤で波に乗り遅れてしまった」
試合は、王者が序盤に主導権を握った。ジャッジ2人が、4ラウンドまですべて王者にポイントをつける苦しい展開に。
亀田は5ラウンドに入ってから、それまでのアウトボクシングを捨て、王者との距離を詰めて打ち合いに転じた。このスタイルが功を奏し、中盤以降は一進一退の展開となった。
終盤に入ると、亀田はギアを上げて果敢に攻めに出た。打ち合いが得意な王者はこれに応じ、激しい攻防が繰り広げられた。最終12ラウンドに、亀田がクリーンヒットを決めるもダウンを奪えず、勝負は判定にもつれ込んだ。
採点は、2人のジャッジが、それぞれ116-112、115-113で王者を支持。残る1人は、114-114のドローだった。
善戦むなしく0-2の判定負けを喫した亀田。J-CASTニュースでは、所属ジムの金平桂一郎会長(59)に試合の敗因や、今後の展望などを聞いた。
試合当日、リング下から見守った金平会長は、今回の世界タイトル戦に関して、2つの敗因を挙げた。
「1つ目は、本人も認めているとおり、1ラウンドから4ラウンドの序盤の出だしに失敗して、(試合の)入りが悪かったところ。いろいろな意味で、1ラウンド、2ラウンドは価値が高い。ジャッジは、序盤の3ラウンドくらいまでを見て、『この選手は、こういう選手なのだろう』と選手を印象付けてしまう傾向にあり、その後はポイントを取りづらくなってしまう。大事な序盤で波に乗り遅れてしまった」
そして、こう続けた。