世界タイトル戦「善戦」の亀田和毅、「史郎さんの指導力を改めて感じた」...所属ジム会長が語った「大きな収穫」とは

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「たらればの話になってしまうが、11ラウンドをしっかり取っていたら」

    「もうひとつは、11ラウンド。ここでポイントが王者に流れてしまった。10、11、12ラウンドはどうしても取らなければならないラウンドでした。たらればの話になってしまうが、11ラウンドをしっかり取っていたら、ドローになっていた」

    金平会長が指摘するように、11ラウンドは3人のジャッジすべてが、10-9で王者を支持。最終12ラウンドは3人のジャッジすべてが亀田を支持した。

    今回の世界タイトル戦に向けて、亀田は父・史郎氏(60)の指導を受けてきた。金平会長は、史郎氏の指導力が、試合に大きく反映されたとした。中盤に接近戦で王者を苦しめたのは、史郎氏の指導があったからこそだという。

    金平会長は「私は、和毅がもっとアウトボクシングをすると思っていた。ところが、中盤、削り合い(距離を詰めての打ち合い)を選択した。接近戦を得意とする王者に接近戦を挑み、挽回したのは、史郎さんの指導の効果が出てきたと思いました。史郎さんが指導するボクシングがかみ合ってきた。削り合いを選択することで、王者を追い込むことができた。これは大きな収穫だと思います」と冷静に試合を振り返り、次のように持論を展開した。

    「史郎さんが指導し始めてから和毅は好戦的なスタイルに変えた。昨年8月の(レラト)ドラミニ戦では、少しさばかれてポイント的に危ない場面はあったが、ダウンを奪って手ごたえをつかんだ。今回、世界の舞台で、王者とこれだけのやりとりができるというところまでもってきているのは、本人の努力はもちろんのこと、史郎さんの指導力だと思います。史郎さんの指導力を改めて感じました」

    スポーツ紙の報道によると、亀田は試合後、現役続行の意思を表明したという。

    金平会長は、今後のスケジュールに関して「まだ未定」とし、「世界ランキングは1位だったし、あの内容だったので、おそらくはそれほど急激に下げられることはないと考えています。下位ランクに落ちるとか、ランク外になるとかは、ないと思っています。そこからどのように組み立てていくかは、状況を見ながら考えないといけない」と慎重に語った。

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