小泉進次郎氏、Xで備蓄米販売アピール続けるが 返信欄クローズで批判も「言いたいことだけ垂れ流し」

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   コメの価格高騰と備蓄米の放出を巡り、小泉進次郎農水相の言動が連日のようにテレビや新聞を賑わせている。それとは対照的に、SNS上では小泉氏に対する厳しい声が目立つ。

   その理由の一つが自身のX(旧Twitter)アカウントでリプライ(返信)欄を制限していることだ。一般ユーザーからは「なんでリプ欄閉じて国民の声無視してるの?」「リプ欄閉じて、言いたいことだけを垂れ流す」などと批判の声が噴出している。

  • 神奈川の備蓄米倉庫を視察する小泉進次郎農水相(写真:ロイター/アフロ)
    神奈川の備蓄米倉庫を視察する小泉進次郎農水相(写真:ロイター/アフロ)
  • Instagramは返信欄を開放している
    Instagramは返信欄を開放している
  • 神奈川の備蓄米倉庫を視察する小泉進次郎農水相(写真:ロイター/アフロ)
  • Instagramは返信欄を開放している

「2000円台、出てきた」投稿に「税込3218.4円」の表記

   「コメは買ったことがない」という失言で江藤拓前農水相が更迭となり、代わって大役を任された小泉氏。Xの投稿は連日、数百件リポストされるなど、コメの問題を含めて注目度の高さがうかがえる。

   だが、批判が集中した投稿も。5月22日に小泉氏は「備蓄米5キロ2990円で店頭に JA全農長野が公表 卸に6割出荷済み」というニュース記事をXに投稿。あくまで記事のタイトルを引用した形だったが、返信欄には「3229円です。消費税が入っていませんよ」「まだなにもしてないだろ!さも自分がやったかの様なポストして自分の手柄にするなよ」など批判的なコメントが殺到した。

   小泉氏のXは、以前から一般ユーザーが返信できないように設定されていた。だが、この5月22日の投稿はなぜか返信できる状態になっていた。この炎上が影響したのか不明だが、この後の投稿では再び返信欄が制限される措置が取られた。

   さらに小泉氏は5月25日、Xに「北海道の備蓄米。最近こうやって知り合いが日本各地のコメ価格を教えてくれます。2000円台、出てきた。北海道の自民党の議員の協力に感謝」と投稿。改めて自分の言葉で、コメの価格"2000円台"をアピールした。投稿には小売店で撮影されたとみられる写真が添えられていた。

   しかし「2000円台」とは言うものの、写真からは「税込3218.4円」の表記が読み取れる。このため、返信ではなく引用リポストで「総額3218.4円を2000円台と言う人居るんだね」「これを2000円代という事は消費税の廃止が確定したのかな」「まるで米の値段を自民党が下げてるかのような発言」などの指摘が相次ぎ、再び炎上状態となった。

   一方、小泉氏のInstagramは返信欄が制限されていない。こちらには「Xのコメ欄閉じて逃げてんなよ」というコメントが書き込まれており、不満の声が高まっているのが分かる。

兵庫・斎藤知事は返信欄を「再開放」した

   Xの返信欄を制限している政治家は小泉氏以外にもいる。東京都の小池百合子知事、立憲民主党の辻元清美参院議員や、公明党の公式アカウントも同様だ。また、兵庫県の斎藤元彦知事もパワハラ疑惑で批判が相次ぎ、まだ"応援団"も少なかった昨年夏に一時、返信欄を閉じていた。

   自民党の河野太郎元デジタル相は、返信欄は制限していないものの、一般ユーザーをブロックすることを自ら認めている。このためSNS上では「ブロック太郎」と揶揄されている。

   とはいえ、小泉氏は将来の首相候補とも目される人物だ。これまで歴代の首相もSNS発信は一方通行だったものの、返信欄は閉じていなかった。耳障りの良いパフォーマンスではなく、本当に国民の声に耳を傾ける気はあるのか。SNSで一般ユーザーの声を遮断する小泉氏の姿勢に対しては、日に日に疑問の声が高まっている。

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