巨額の不正融資が明らかにいわき信用組合の公式サイトで、「コンプライアンス基本方針について」などのページが「NotFound(見つかりません)」と表示されているとしてSNSで指摘が相次いだ。いわき信組は既に修正され見られる状態になっていると説明。不祥事の報道などによるアクセス集中に対応した際にリンク切れの状態になったとした。ハンマーでPC破壊か...証拠隠滅の指摘も話題にいわき信組をめぐっては、2024年11月15日に不正融資や元職員の横領の発覚を公表。25年5月30日に第三者委員会の調査結果を公表した。実体のないペーパーカンパニーを介した「迂回融資」や預金者の名義で勝手に開設した口座を使った「無断借名融資」による累計247億円もの不正融資のほか、証拠が入ったパソコンをハンマーで破壊し隠滅処分をはかった疑いや、重要資料の不提出など、調査への姿勢が指摘された。こうした巨額の不正融資が注目を集める中、SNSでは、いわき信組の公式サイト内にある「コンプライアンス基本方針について」、「反社会的勢力に対する基本方針について」、「お取引時の確認について」のページを開こうとリンクをクリックしても、正しい内容が表示されず、「NotFound」と表示される状態だと指摘する声が上がった。なぜこのような状態になっているのか。いわき信組システム部の担当者は6月4日、J-CASTニュースの取材に、「これらのリンク切れは対応し今現在は閲覧可能となっております」と説明した。該当のページを見てみると、3日時点では「NotFound」と表示される状態だったが、4日までにそれぞれの内容が見られる状態になっていた。アクセス集中でミラーサイトに誘導、古いファイルの同期が取れていなかった前出の担当者はそのうえで、不祥事の報道などによりサイトへの「アクセスが集中したため」として、「外部からのアクセスを障害時用のミラーサイトへ変更した」とサイトの管理会社から報告があったとし、原因を次のように説明した。「インターネットからのアクセス先のサーバーは緊急時用のものとなったのですが、その『ミラーサイト』のコンテンツについては、古いもの(10年以上前の掲載記事)のコンテンツについて正確な同期をとっていなかったため(サーバーに置いていなかった)それらの部分が非表示となってしまいました」いわき信組が「コンプライアンス基本方針」を制定したのは、13年4月だ。
記事に戻る