「見たことがないくらい手が込んでいる」
その後、本人が振込をためらっていたところ、今度は検事を名乗る人間が出てきて、「いま送る警視庁のホームページを見てください」と言われる。アクセスしたところ、特別に作り込まれたページに「私の逮捕状が出てきた」と明かした。
被害女性によると、検事を騙る人間は警察を騙る人間よりも「優しかった」。また、「口座に入っているお金をテストして、大丈夫であれば明日お金返します」と言われ、10時間電話が続いて判断力が鈍っていたため、「早くこのテストを終わりにしたい」という気持ちから、計1億3000万円を4つの口座に振り込んだという。
結局、その後、周囲の人間から詐欺だと指摘され、ようやく詐欺だと気がつき、警察に通報。警察からは「見たことがないくらい手が込んでいる」と言われたが、お金が戻ってくる可能性は薄いらしい。ほかにも、口座にお金があることが犯人側に伝わっていること、住所などもバレていることなどから、「命の危険がある」として、引っ越しや海外への渡航を提案されたことも明かした。
被害女性は「警察が考えていることよりも先回りしちゃってる詐欺が出てくるんじゃないかなと思って。本当に怖いなと思ったので、今回、本当に明日は我が身と思って」と呼びかけていた。