旅館の領収書が「居住履歴」になる
本来、日本の外免切替制度は日本国内で運転をしなければならない外国人のためのもの。ところが、本来の目的とは別のかたちで制度が「利用されている」ことになる。
たとえば、現行のルールだと、宿泊先の一時滞在証明書や旅館の領収書を「居住履歴」として、外免切替の手続きが行えるのだ。今年に入り国会でも議論が重ねられている。
こうした状況を受けて、警察庁の楠芳伸長官は5月22日に「住所を確認するための書類は、申請者の国籍にかかわらず住民票の写しを原則とし、観光で滞在する人の外免切替は認めない」とコメント。外免切替制度の厳格化を検討する方針を示した。
車の運転は人の命に関わる行為である。重大な事故を防ぐためにも、厳格なルール作りを求めたい。