大阪・関西万博のバルトパビリオンの入り口に飾られていた万博公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみが盗まれるも、多くの来場客らから寄付が寄せられた。
SNSでは、バルトパビリオンに集まった多数のミャクミャクらの行方に賞賛の声が相次いでいる。
「大阪市内の病院へ寄贈させていただきました!」
バルト館は、バルト地域のラトビアとリトアニアの2国による共同パビリオンだ。「森と湖の国」として知られるバルト地域の自然や文化を伝えている。入口にあったミャクミャクの盗難は2025年5月17日に拡散され、その後、万博を訪れた人が、バルト館のミャクミャクの寄付を行う動きが広がった。
28日の投稿では、パビリオンに寄付されたミャクミャクらの数は140体を超えたとして、「この新しい仲間たちは、笑顔のきっかけを求めている人たちにきっと届きます」と報告。「日本推しラトビア人」としてインフルエンサー活動をするかたわら、バルト館でもスタッフとして働いている「アルトゥル」さんは、「お引越し先は現在バルト館の館長などが検討しております」といい、週末にバルトパビリオンを出発する予定だとしていた。
「アルトゥル」さんは6月6日、ミャクミャクを両腕いっぱいに抱えた写真を添え、その行方について報告した。
「大事なお知らせです! バルト館へいただいたミャクミャク様たちですが、大阪市内の病院へ寄贈させていただきました!」
「本当に温かい気持ちになれるストーリーをありがとうございます!」
寄付の輪が繋がったことについて、「万博へ行きたくても行けない方に、皆様の優しさを繋げることができました。本当に温かい気持ちになれるストーリーをありがとうございます! 私もめちゃ嬉しい!」とつづっている。
アルトゥルさんの報告には、「こういうの集まったら後どうするんだろうって思ってましたが、そういう手が! これは実にいい感じ。記念にもなりますしね」「バルト館で盗まれたミャクミャク様に代わってお出迎えをしてくれていた子たちが、今度は病院で誰かの心を温めるんですね。優しさの輪が広がっていくのを感じて、私も心がポカポカになりました。盗まれたミャクミャク様はかわいそうでしたが、たくさんの方の優しさが見られてよかったですね」など、その対応を賞賛する声が相次いだ。
なお、一部からは「最初の最初に盗まれたミャクミャク様のピンチヒッターとしてやってきたあの涅槃スタイルのミャクミャク様だけは残して欲しかったな」など、盗難トラブル発覚の直後に"代理"として注目を集めたミャクミャクの行方を案じる声もあがった。5日までにバルトパビリオンを訪れた客の投稿によると、"代理"として活躍していたミャクミャクのほか、数体のミャクミャクがパビリオン入り口でお出迎えをしている様子を確認することができる。
大事なお知らせです!バルト館へいただいたミャクミャク様たちですが、大阪市内の病院へ寄贈させていただきました!万博へ行きたくても行けない方に、皆様の優しさを繋げることができました。本当に温かい気持ちになれるストーリーをありがとうございます!私もめちゃ嬉しい! pic.twitter.com/cj9TVwYpZ9
— アルトゥル??日本推しラトビア人 (@ArturGalata) June 6, 2025