公認見送りの山尾志桜里氏がXで思い 代表・幹事長の同席は「辞退会見」のみ...「大変残念でした」

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   国民民主党が夏の参院選に向けて公認を見送ることを決めた山尾志桜里氏が2025年6月12日正午、2ページにわたる文書をXで公開し、「国政への再挑戦を決意しておりましたが、全国比例代表候補としてその場に立つことは叶いませんでした」として思いを明かした。

  • 出馬会見に臨む山尾志桜里氏。翌日に公認内定取り消しが発表された(写真:Pasya/アフロ)
    出馬会見に臨む山尾志桜里氏。翌日に公認内定取り消しが発表された(写真:Pasya/アフロ)
  • J-CASTニュースの取材に応じる国民民主党の玉木雄一郎代表(2024年12月撮影)。候補者擁立のあり方が問われている
    J-CASTニュースの取材に応じる国民民主党の玉木雄一郎代表(2024年12月撮影)。候補者擁立のあり方が問われている
  • 出馬会見に臨む山尾志桜里氏。翌日に公認内定取り消しが発表された(写真:Pasya/アフロ)
  • J-CASTニュースの取材に応じる国民民主党の玉木雄一郎代表(2024年12月撮影)。候補者擁立のあり方が問われている

「私には辞退の意思はありませんでしたし...」

   玉木雄一郎代表から直々に国民民主党からの国政復帰の誘いを受けていた山尾氏は、悩んだ上で要請を受ける決断をした。

   出馬会見については早期の開催の意思を伝えていたが、党からの判断を待った結果、6月10日の開催となったという。

   山尾氏は今回の会見に際し、「代表・幹事長の同席を希望しましたが、辞退会見であれば同席するとのお答えは大変残念でした」と明かし、「ただ私には辞退の意思はありませんでしたし、会見するという自分の言葉を守る責任がありましたので単独で臨んだ次第です」と振り返った。

   議論を呼んだ会見だが、「時を経てさまざまな関係者や家族や守るべき人がおり、自身の新たな言葉が誰かを傷つける可能性がある以上口にしないと決めておりましたので、全ての人の納得を得ることはできないだろうということも予測はしていました」と説明。

   「意を尽くして説明し、質問が尽きるまでできる限り真摯に対応し、今の自分自身の正直な言葉を届けた上で有権者のご判断を仰ぎたいと考えて臨んだ会見でした」ともしている。

「性急な結論を頂戴したことには正直驚きました」

   会見後、理解を示す連絡もあったとするも「24時間も経たないうちに『公認取消』という性急な結論を頂戴したことには正直驚きました」。その上で、党執行部への不信感も明かした。

「明らかに執行部主導でご要請を受け擁立頂いたにも関わらず、執行部の責任において判断せずに、両院議員総会での決定という形をとる点にもかなり違和感がありました」

   公認取り消しの理由についても「今回問題とされた事柄は、全て公認時に周知されていたこと」として、「公認前に選対面談を設けご指摘を頂戴することができたなら」と後悔をにじませた。山尾氏は自ら公認前に選対面談を申し出たが、「面談は不要とのご判断を頂戴した」という。

   「このように、党から正式な公認内定を受けても、党の都合で排除されてしまう政党では、志ある方も今後立候補の決断に躊躇してしまうのではないでしょうか」と疑問をつづっている。

   この上で、「国政への固い意思を引き出してくれた国民民主党には感謝しつつ、その統治能力には深刻な疑問を抱いておりますので、今後は一線を画させて頂ければと思っております。さきほど、国民民主党には離党届を提出いたしました」と明かした。

「今後、マトモな人材ほど、国民民主党から立候補する意欲は減るだろう」

   山尾氏の投稿には依然として厳しい声もある一方で、「いろいろ意見があるだろうけど、記者会見まで開いて直後に公認取り消しにはさすがに彼女に同情する」「辞退会見であれば同席する これはすごいな。誘ったのは玉木。当然、党にふさわしいかはスクリーニング含めて調査検討したはず。追及されるであろう過去の話を含めてね」などと同情的な意見も上がっている。

   実業家の田端信太郎さんも、「山尾さんのコメント。正論である。今後、マトモな人材ほど、国民民主党から立候補する意欲は減るだろう。そして候補者の質が下がることは、必ずや党勢の衰退を招くだろう」とコメント。

   ホリエモンこと堀江貴文さんもこの投稿を引用し、「ほんそれ。流石に酷いと思う」と共感の意を示した。

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