韓国プロ野球(KBO)リーグの元セーブ王で、大リーグのマイアミ・マーリンズ傘下3Aでプレーするコ・ウソク投手(26)が、大リーグ昇格へ向けて好調を維持している。「新兵器を装備後、無敵状態」複数の韓国メディアが2025年6月13日に報じた。コは、24年にKBOリーグのLGツインズからポスティングシステムを利用して、大リーグのサンディエゴ・パドレスに移籍した。米メディアによると、2年450万ドル(約6億3000万円)の契約だという。24年シーズンは、開幕ベンチ入りを目指すも、オープン戦で結果を残せず、マイナーで開幕を迎えた。渡米以来、韓国時代の球速が戻らず、マイナーでも結果を残せなかった。大リーグに昇格しないまま5月にトレードでマーリンズに移籍。ここでも調子が上がらず、24年は大リーグに1度も昇格せずに終わった。複数の韓国メディアによると、25年シーズンは徐々に調子が上がっているという。地元メディア「スターニュース」(ウェブ版)は、「コ・ウソク、新兵器を装備後、無敵状態『大リーグ昇格を視野に』」とのタイトルで記事を公開した。同メディアによると、コは今シーズン、ルーキーリーグからスタートし、6月7日に3Aに昇格したという。ここ最近、変化球のスプリットを習得し、3Aでは無失点が続いている。記事では「大リーグ昇格の夢がますます現実に近づいている」と期待を寄せた。「マイアミのブルペンでチャンスを掴むか」スポーツメディア「スポーツコリア」(ウェブ版)は、「大リーグが見えた!コ・ウソクが3Aで3試合連続無失点の快投...マイアミのブルペンでチャンスを掴むか」とのタイトルで記事を展開した。記事では、「3A昇格後、予想以上に良いパフォーマンスを続けている」と指摘し、こう分析した。「7日以降、3試合連続で失点していない。毎試合、三振を確実に奪っている点もポジティブだ。好成績が続く中、大リーグ昇格の可能性が再び浮上し始めた。特にマイアミのブルペン陣は今季の防御率が4.67とかなり高く、ナ・リーグで3番目に悪い。3Aで良い調子を維持できれば、機会が与えられても不思議ではない」コはLGツインズ時代の22年に42セーブ(防御率1.48)をマークし、最多セーブのタイトルを獲得した。23年に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に韓国代表に選出され、大会前のコメントが波紋を広げたこともある。地元メディアの取材に対し、大会で日本代表の大谷翔平選手(30)と対戦した場合、「故意死球」を与える可能性に言及し、インターネット上で大きな批判を浴びた。大リーグでは今シーズン、ドジャースのキム・ヘソン内野手(26)や、ジャイアンツのイ・ジョンフ外野手(26)ら韓国出身選手が存在を示しており、コの大リーグ昇格に大きな期待がかかっている。
記事に戻る