「ドレス盗んでフリマで荒稼ぎ」盗難騒ぎが勃発...夜の世界、理解しがたい「常識」に唖然

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秒速で退職、窃盗、ホラ吹き...あり得なさすぎる常識のなさ

   夜の世界は、どんな店でも「退店申告は2週間前に」とのことだが、「秒速」で仕事を辞めることだってできる。

   給料を捨てる覚悟を持てば、入れたシフトを無視して音信不通も可能で、相当な売れっ子でない限り、追いかけられる確率は極めて低い。社会保険や厚生年金などのしがらみがない個人事業主で、かつ「飛ぶ(バックレ)」が日常茶飯事だからこそ、「秒速退職」が簡単にできる環境だ。

   飛ぶだけならまだかわいい方だ。他人のものを片っ端から盗む手癖の悪いキャストや、経歴を「盛りまくる」人など、挙げたらキリがない。特に窃盗に関しては定番中の定番で、以前、筆者の働いていたスナックでも盗難騒ぎがあった。

   犯人は新人だった。先輩のドレスなどありとあらゆる物を盗み、フリマサイトで売りさばいていたらしい。発覚するまで平然と店に来てキャストと交流を持っていたことを思うと、なんと手図太い神経かと疑ってしまう。

   「人のものを盗んではいけません」なんて、誰もが幼い頃に習うこと。しかし、夜の街にはそれさえなってない人が......。経歴が長くなるほど「窃盗犯? あー、よくいるよね」と、自分が被害に遭わなければスルーする癖もつく。働き続けると常識の概念が丸ごと変わる恐れもあるのだ。

   昨今は夜職キャストがタレントのように持ち上げられ、おまけに「稼げる」と良いところばかり持ち上げられる。実際は高収入の裏に犠牲になるものが多く、毎晩異様な光景が繰り広げられるせいで、一般常識など社会人として必要な要素が失われていきやすい。

   やはり、アンダーグラウンドはどこまでいっても「地下室」。元・アングラの住人である私としては、その危険性も併せて世の中へ発信せねばならない......と常々思っている。



【プロフィール】
たかなし亜妖/2016年にセクシー女優デビュー、2018年半ばに引退しゲーム会社に転職。シナリオライターとして文章のイロハを学び、のちにフリーライターとして独立する。現在は業界の裏側や夜職の実態、漫画レビューなど幅広いジャンルのコラムを執筆中。

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