石破茂首相が2025年6月23日夜、22日に通常国会が閉会したことを受け、記者会見を開いた。
週明け夜間の会見実施が突然発表された会見だったこと、一部のSNSユーザーからは、その内容を「辞任会見」と勘違いする向きもあった。
「今日の悩みを取り除く」「明日への不安を払拭する」訴える
石破氏の会見が始まったのは23日21時。
一般的に、通常国会閉幕後の首相会見は、実質的な会期末の平日に開かれることが多い。今国会では金曜日(20日)の夕方から夜にかけて行われるとみられていたが、ガソリン税の暫定税率廃止法案の処理や、立憲民主党などが提出した三宅伸吾財政金融委員長の解任決議案をめぐる対応などがあったことから、閉幕翌日の夜にずれ込んだ。
また、石破氏は23日昼、太平洋戦争末期の沖縄戦から80年を迎える「慰霊の日」に際し、沖縄を訪問していた。月曜夜の会見となった背景には、こうしたスケジュール調整も影響したとみられる。
石破氏は会見で、名目GDP(国内総生産)を現在の600兆円から2040年までに100兆円に引き上げ、平均所得を5割以上増加させるとの目標を掲げた。「今日の悩みを取り除く」「明日への不安を払拭する」「希望ある未来を創る」と語り、未来志向の政策を強調した。
未来への希望を語った石破氏だが、SNSでは落胆の声が広がった。22日に投開票された東京都議選で自民党が大敗したタイミングだったこともあり、Xでは「辞任会見」というキーワードがトレンド入り。一部ユーザーは「夜間の会見=辞任発表ではないか」と期待していたようだ。
Xでは、「『辞任発表か!』とざわついた石破首相の記者会見、つらつらと石破首相が夢を語るだけだった...」「辞任会見じゃないのかよ! 頼むから辞任してくれよ」「緊急会見とか言うから辞任かなって思ったらポエムかよ、時間の無駄すぎ 何一つ国民に寄り添わんやん」など、困惑や失望の声が相次いでいる。