巨人・阿部監督51年ぶり退場、元監督&ヘッドコーチが「同情」する理由...「勝負師として確認したかった」

「監督という立場になれば、そういう気持ちがよく分かる」

   田尾氏は「阿部監督は(この日の試合で)いろいろなことをやりました。エンドランをかけたりもしたが、うまくいかなかった」と振り返り、自身の監督経験を交えて、阿部監督の行動に一定の理解を示した。

   「そのこともあってたぶん、カリカリ来ていたと思う。8回の判定が、最初はアウトだったがセーフと判定された。そのことについて、たぶんアンパイヤに一言言いたかったのでしょう。結局、監督退場となった。細かいことは分かりませんが、たぶんそういう流れがあったのかなという気がします。監督という立場になれば、そういう気持ちがよく分かる。あの点の取られ方は、ちょっとショックでしたから」

   DeNAでヘッドコーチを務めた高木豊氏(66)は、3日にユーチューブを更新し、阿部監督の退場処分について言及した。

   「ランナーなしから2つのフォアボールで、ピンチを招いた。ピッチャーを代えてしのぎにいくところが、イレギュラーになって、よくバックアップしたがバックホームのボールが逸れた。それでタッチをかいくぐられた。阿部監督はストレスがマックスだったと思う。だからといって、やってはいけない行為だが、勝負師としては確認をしたかったと思う。本当にタッチをしていないのかとか。確認をしたいだろうなと思った」

   スポーツ紙の報道によると、阿部監督は試合後、「退場処分になって、最後までチームの指揮を執れなかったというのは監督として良くはないこと。選手たちにも申し訳ないなと思います」などと語ったという。

   試合は8回の1点が決勝点となり、巨人が0-1で敗退。首位・阪神とのゲーム差は、5.5ゲームに広がった。

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