大リーグ「新怪物」ミジオロウスキー、「あいつはヤバい」元NPB最多勝投手が衝撃...「投げ方が伊藤智仁に似ている」

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    プロ野球日本ハム、ダイエーなどでプレーした元パ・リーグ最多勝投手の武田一浩氏(60)が、2025年7月1日にユーチューブを更新し、大リーグの「新怪物」ジェイコブ・ミジオロウスキー投手(ブルワーズ、23)を独自分析した。

  • ミジオロウスキー投手(球団インスタグラムより)
    ミジオロウスキー投手(球団インスタグラムより)
  • ミジオロウスキー投手(球団インスタグラムより)

「ストレートが2700回転する。そんな奴いるの?」

    米ミズーリ州出身のミジオロウスキーは、22年ドラフトでブルワーズから2巡目で指名され入団。24年シーズンまでマイナーでプレーし、今シーズン途中に大リーグに昇格した。

    大リーグデビュー戦となった6月13日(日本時間)のカージナル戦では、5回を投げ無安打に抑えて勝利投手となった。

    続く21日のツインズ戦では、6回まで無安打に抑えた。7回に2ランを浴びて降板したものの、チームは17-6の大勝で、自身2勝目をマークした。

    身長2メートルのミジオロウスキーは、160キロを超える速球と、150キロ台の高速スライダーを武器とする右腕だ。3日のメッツ戦では、5失点(自責5)で今シーズン初黒星を失したが、ナ・リーグの新人王候補に浮上している。

    NHKで大リーグなどの解説を務めている武田氏は、突如現れた新星に「あいつはやばい。久々に衝撃だった。(球の)回転数がすごい。ストレートが2700回転する。そんな奴いるの?(球が)吹き上がっている」と驚きを隠さなかった。

    そして、投球フォームに関して「歩幅が広くて、投げ方がすごくいい」と絶賛し、「これ、誰かに似ている。投げ方が、(元ヤクルト投手の)伊藤智仁に似ている」と指摘した。

「スライダーが半端ないくらい曲がる」

    伊藤智仁氏(54)は、ヤクルトでプレーした投手で、現在はヤクルトの2軍投手コーディネーターを務めている。

    伊藤氏は現役時代、150キロを超えるストレートと、高速スライダーを武器とした右腕。キャリア序盤から肩などの故障に苦しみ、1軍でのプレーは通算7年だったが、当時ヤクルトの監督だった野村克也氏から「天才投手」と評されるほどの実力者だった。

    武田氏は、ミジオロウスキーの高速スライダーに関して、「半端ないくらい曲がる。めちゃくちゃ曲がって94マイル(約151キロ)。あれ打てるの?」とし、こう続けた。

    「スライダーが手前ですごい曲がる。曲がりだしてからの曲がり幅が広い。アメリカのピッチャーにしては歩幅が広く、それでいて下半身があれだけ使えているから、(球の)スピン量も増える。こういうピッチャーは、なかなかいない。(大リーグの投手は)歩幅が狭くて角度を使うというのが基本。彼の場合は、歩幅が広くて球持ちがいい。それで165キロ出るのはどういうことなの?分からない」

    大リーグに現れた23歳の「新怪物」右腕。今後、どのようなパフォーマンスを見せるのか。

    武田氏は「故障だけ。故障しないように投げられればいい。だいたいこれくらいのスピードが出ると、(肘を壊して)トミー・ジョン(手術を受けること)になるから。ケガをしないでやったらすごい成績を残せると思う」と期待を寄せた。

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