元衆院議員でタレントの金子恵美氏が2025年7月20日放送の参院選特別番組「Live選挙サンデー超速報SP」(フジテレビ系)に生出演し、自民党・石破茂首相に鋭い質問を投げかけた。「国民目線を見失っていたのではないでしょうか」20日投開票の参院選では、与党である自由民主党と公明党が議席を大きく減らす歴史的な敗北を喫した。SNSでも、「歴史的大敗」がXトレンド入りする騒ぎとなっている。まず、焦点となったのは「暫定税率」に対する政府の対応だ。金子氏は、「『減税はお金持ちに恩恵がある』とある種上から目線で、『私たちの(給付の)方が正しいんだ』という言い方をして、国民の声を聴かなかったとも受け止められている」と述べ、政府の一方的な姿勢に疑問を呈した。さらに、「そのくせですよ、選挙に入ってから暫定税率のことも言い始めた。石破さんはいつも大事にするのは国民目線だとおっしゃいましたが、国民目線を見失っていたのではないでしょうか」と厳しく追及。金子氏は「もともと党内野党で国民から人気があったと思いますが、その『石破カラー』を腹をくくって出せばよかったのに、出さないまま今回の審判を下された」と、従来の姿勢を十分に打ち出せなかったとの見方も示した。石破氏はこれに、「暫定説率は、それをやめた時に新潟県はどうなるんですか。それでどうやってインフラの整備をやっていくんですか? そのことについて答えがない」と応じた。しかし、金子氏は回答を遮るかたちで「森山幹事長が選挙期間中に、暫定税率について年度内に決めるということまでおっしゃった」と重ねて主張。石破氏は「ですから、その分の、代わりの財源をどうしますかと。暫定税率廃止ということは、それが地方にとって本当にそれでいいんですか? その地域がインフラを整備(するための)、貴重な財源をどうするんですか、ということですよ」と再び反論した。「国民の皆さんが判断・評価した、今回の通知表」金子氏はなおも「森山幹事長と意思統一をされていないということでよろしいでしょうか?」と詰め寄り、石破氏はやや苛立ちをにじませながらも「いいえ。それは常に意思統一しながらやっています。政権の中でそういうことはありません。よく調べてみてください」と強調した。金子氏は今回の選挙結果を総括する形で「国民の皆さんが判断・評価した、今回の通知表だと思いましたね」とも語っていた。SNSでは、金子氏と石破氏のやり取りに、「金子恵美さん、石破にめっちゃ言ってて気持ちよかった!!!」「フジテレビに出てるコメンテーターの金子恵美さんめちゃくちゃ良いな すげーちゃんとしてる」「石破に 金子恵美さんガンガンつっこむなぁ~」といった肯定的な意見が相次いだ。一方で、「金子恵美って人の話聞かない人なん?石破喋っててまだ話終わってないのに被せてたけど」「金子恵美の石破総理とのトーク酷かった。あれじゃただの喧嘩」など疑問の声も見られた。
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