学歴詐称疑惑が問題となっている静岡県伊東市の田久保眞紀市長が、2025年7月24日にXで、田久保氏の同級生を名乗る人物からの告発文が届いたと報じられていることについて、「不自然な話」だと指摘した。「裏取りもないまま怪文書の内容を報じていることは大変遺憾」田久保氏をめぐっては、市の広報誌に、平成4年(1993年)に「東洋大学法学部卒業」と記載していたが、卒業していないとする投書が市議会に寄せられたとして問題になった。その後、田久保氏は大学を除籍となっていたことが明らかとなった。市議会ではこの問題に関し百条委員会を設置。田久保氏が「卒業証書」だとしているものの提出を求めていたが、田久保氏はこれを拒否した。テレビ静岡は23日、93年に東洋大を卒業したとする人物から市議長宛てに、田久保氏が「卒業証書」だとしているものは、卒業生有志で作った偽物だとする新たな投書が寄せられたと報じた。田久保氏はこれについてXで、「私の同級生を名乗る人物からの怪文書が議長あてに送られたという件について」と切り出した。報道に対して、「事実関係の裏取りもないまま怪文書の内容を報じていることは大変遺憾」としつつ、「私の同級生で友人なのであれば、議長にだけ手紙を出して私には何も連絡が無いというのも不自然な話だと思います」と、投書の経緯を疑問視した。投書の差出人が本当に田久保氏の友人であれば、「実際には非常に人数が限られていますし、現在は(このようなこともあって)概ね全員と連絡が取れています。直接連絡が取れていなくても、どこで何をしているかの所在はだいたい把握できています」とした。また、自身にも同様の郵便が届いていないか確認するとも説明した。投書は「当事者である私には情報提供は出来ない」その約6時間後、田久保氏は再びXを更新。「怪文書ではなく、議会としてはこの文章を正式に公文書として扱うということが確認できました」とし、前回の投稿で「怪文書」としていたところを「文書」と改める旨伝えた。投書について、「議長宛ての普通郵便であり、議長宛てのこのような文書は公文書として供覧可能として、議長が必要と認める場合にはコピーして議員に情報提供する、とのことです」と説明。「当事者である私には情報提供は出来ない」と伝えられたといい、情報公開請求の申請をする意向を示した。田久保氏は、投書の「書面の内容を確認出来ないまま私は百条委員会に出頭することは出来ない」として、25日の百条委員会への出頭請求を拒否したと報告した。
記事に戻る