「裏金議員が率先して石破おろし」「自民党大敗、お前らのせいじゃん」 首相に退陣迫る顔ぶれにブーメラン

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   参院選での惨敗を受け、自民党内から石破茂首相に退陣を求める声が噴き上がっている。

   だが「声の主」は、裏金問題や旧統一教会との癒着など、そもそも自民党への不信感を高める原因となってきた"札付き"議員が目立つ。SNSでは「裏金議員が率先して石破おろししているのが図々しすぎる」と、石破首相よりも自民党そのものに対する非難を強める結果となっている。

  • 石破茂首相
    石破茂首相
  • 山田宏議員(2014年撮影)
    山田宏議員(2014年撮影)
  • 石破茂首相
  • 山田宏議員(2014年撮影)

問題発言で謝罪、過激パーティー参加で役職辞任

   参院選で自民党は39議席にとどまり、公明党と合わせて過半数の議席を維持できない大敗となった。2025年7月23日には石破首相の退陣を報じる全国紙の号外が配られた後、首相本人が否定するという騒動も起きた。

   自民党内では、過去に問題を起こした面々が、ここぞとばかりに石破首相に退陣を求めて息巻いている。

   今回の参院選で当選した西田昌司参院議員は、「筋から考えて総理は責任を取るべき」と石破首相を批判。「国民から見放された人が物を言っても信頼性がない」と持論を展開した。

   西田議員は5月、沖縄戦で犠牲になった女子生徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」の説明について「歴史を書き換えるとこういうことになってしまう」と発言。のちに謝罪に追い込まれた。

   かつて「保育園落ちた日本死ね」ブログを「親の責任」と断じ、週刊誌に隠し子疑惑を報じられたことで知られる山田宏参院議員。開票結果が出て以降、自身のX(旧Twitter)で「まず選挙大敗の責任を総理が速やかに取ることが先だ」と主張。連日、石破首相の退陣を求める投稿を繰り返している。

   自民党青年局で局長を務める中曽根康隆衆院議員は、「もう結果責任、これを考えれば、即時の退陣というのが必要であるという声が大多数を占めた」と局の意見を述べた。25日には党執行部の責任を問う申し入れを行った。一方で同議員は2024年3月、露出度の高い衣装の女性ダンサーを招いた懇親会に参加したことが問題視され、青年局長代理(当時)を辞任している。

   佐々木紀衆院議員は党石川県連の会合で「辞任して党員に信を問うべきだ。総裁選をすべきではないか」と発言したと22日、共同通信が報じた。鈴木英敬衆院議員は自身のXで22日、「続投をおっしゃるのは、選挙による審判を軽視していると言わざるを得ない」と石破首相を批判した。

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