自力V消滅の巨人、ペナントレース2位以下混戦も「Bクラスになることはない」 識者分析「どのチームも決め手ない」

   プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年7月26日にユーチューブを更新し、セ・リーグ2位の巨人に関して「Bクラスになることはない」との見解を示した。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
    巨人の本拠地・東京ドーム
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「巨人は岡本待ちというところもある」

   今シーズンのセ・リーグは、28日時点で首位・阪神が、2位・巨人に10ゲーム差をつけて独走している。

   一方、2位以下は混戦で、3位DeNAが1.5ゲーム差で巨人を追い、4位・中日が2.5ゲーム差でDeNAを追っている。5位・広島と中日の差は0.5ゲームだ。

   最下位のヤクルトは、広島に大きく離され、5.5ゲーム差ついている。

   巨人は7月19日の阪神戦で黒星を喫し、自力優勝の可能性が消滅。オールスター戦(23日~25日)明けの広島2連戦で連勝し、44勝44敗3分けで、勝率5割をキープした。

   このような状況の中、高木氏は「巨人は一生懸命」と現状を分析。

   そして、スタッフから「巨人がBクラスになることも?」と問われると、「俺はあまりないと思う」と即答して、こう続けた。

   「ここまで踏ん張りきれているということは、最後まで粘ってくると思う。下(下位チーム)が、前半戦でギリギリのところで保っている。それが(巨人を)追い越せない。(岡本和真が復帰すれば)変わる。だから岡本待ちというところもあるけども」

「『まだ決め手がないの?』といううちに、阪神がバーッと逃げちゃう」

   チームの主砲・岡本和真内野手(29)は、5月6日に東京ドームで行われた阪神戦の守備で左ひじを痛め戦線離脱した。長期離脱を余儀なくされ、前半戦を棒に振った。

   スポーツ紙の報道によると、岡本は本格的な打撃練習を再開。このまま順調に調整をしていけば、8月上旬にも2軍の試合に出場する可能性があるという。

   高木氏は、セ・リーグの後半戦の展望について、「(2位以下は最後まで)もつれるだろうな。(どのチームも)決め手がないから。『まだ決め手がないの?』といううちに、阪神がバーッと逃げちゃう」と分析。そして、クライマックスシリーズ(CS)進出がかかる2位と3位のチームを、こう予想した。

   「今の時点だと、DeNAと中日が面白いと思うが、やっぱり(DeNAと)巨人。やっぱり中日はちょっと甘さがある。他のチームもあるが、ちょっとガクーンとくるときがある。もったいないところがある」

   巨人は29日から敵地バンテリンドームでリーグ4位の中日との3連戦を控える。

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