「海外からしたら、『なんでこんな試合をするの?』という感じ」
「トップ(の選手)とやったかというと、やっていない。タパレスは世界チャンピオンでも中堅クラス。その選手に負けているわけだから、最強の挑戦者ではないと思う。海外からしたら、『なんでこんな試合をするの?』という感じ」
そして、試合展開について独自予想した。
「もうスピードが全然違う。スピードも違うし、パンチも違う。打たれ強さもそう。ムロジョンは打たれ強くない。タパレスのパンチが効いていた。ボディーも弱い。普通に前半KOで終わると思う。普通にいけば。でも、判定でもいいとか、変なことを考えているんだったら、中途半端なボクシングになって、ズルズルいく可能性もある」
井上は、スーパーバンタム級転向後、WBC・WBO同級王者スティーブン・フルトン(米国、31)、WAB・IBF同級王者タパレス、元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ、30)ら世界の強豪と対戦し、すべてKO、もしくはTKOで退けてきた。
25年はここまで2試合こなしている。1月にWBO世界スーパーバンタム級11位キム・イェジョン(韓国)、5月にWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国、29)と対戦し、それぞれKO、TKOで下した。
このような状況の中、亀田は「最近の試合の中だったら強いかもしれない」とし、「カルデナスだったり、韓国人選手(キム・イェジョン)、(テレンス・ジョン)ドヘニー。そのレベルよりは1枚上。フルトンとか、ネリに比べると、やっぱりちょっと違う」との見解を示した。
亀田は5月に世界3階級制覇を目指し、IBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(米国、31)に挑戦し、0-2の判定で敗れた。試合後、現役続行を表明した。