「大谷選手はとにかく初球からホームランを狙う」
「まず、ファンが大谷選手にホームランを求める。チームもそこを求める。その中で、大谷選手はとにかく初球からホームランを狙う。ミート率を上げることではない。スイングのヘッドスピードを上げて、とにかくホームランを狙う。疲れ切っているのに、それをやる。ツーストライクに追い込まれてからアプローチ。状況、自分が置かれている立場、求められているもので、ツーストライクアプローチをする」
大谷は今シーズン二刀流を解禁し、6月17日(日本時間)のパドレス戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場した。以降も二刀流を継続し、8月7日のセントルイス・カージナルス戦で、今シーズン8度目のマウンドに上がった。
大久保氏は、大谷の現状について、「大谷選手はこの間、盗塁をした。ピッチャーもやって野手もやって体が限界。1本、盗塁をするというのは、相当体力が必要になる。自分がホームランを打てない時には、ケガのリスクがあっても盗塁をする。『チームのために塁を取るんだ』ということをやる。だから今、体力的に深みにはまっている」と指摘した。
また、自身の現役時代の経験を踏まえ、大谷の三振の多さを解説した。大久保氏は、現役時代に巨人でプレーしていたときに、体力回復を目的に、週に1度、試合を休ませてもらっていたという。
大久保氏は、自身と大谷を比べ、「大谷選手はゲームを休まない」とし、こう続けた。
「みんな1週間のうち1回は休むが、大谷選手は休まない。DH(指名打者)でもきつい。ピッチャーもやっているから。大谷選手は今、追い込まれてもホームランを狙う打席が多い。だから、空振りも増える。だけども、大谷選手なら(二刀流が)慣れるのではないかと。普通は不可能で絶対無理だが、大谷選手なら不可能を可能にしてくれるのではないかと希望を持たせてくれる」
そして、最後に「ここを踏ん張って乗り越えた時には、基礎体力がドーンと上がって大変なことになる」と大きな期待を寄せた。
Shohei Ohtani strikes out the side in the 4th inning!
— MLB (@MLB) August 6, 2025
He's up to 8 Ks on the day ???? pic.twitter.com/esQH9Q28hc