「旧ジャニーズ」2024年は相葉雅紀さんひとりだった
マラソン企画が定着した1990年代半ばから、番組の顔としてジャニーズタレントが起用される流れが強まった。
1995年のSMAP、1997年のKinKi Kids、1998年のTOKIOなど、ほぼ毎年、当時のジャニーズ事務所所属の人気グループが登場。メインパーソナリティとしては2023年まで21年連続でジャニーズ所属タレントが起用されてきた。
かつて、その利点について、コラムニスト・テレビ解説者の木村隆志さんが『NEWSポストセブン』で以下のように分析している。
(1)幅広い世代に支持されている固定ファン層がある
(2)グループの人数が多いため、演出上活用しやすい
(3)出演者の多さが番組のスケール感を演出する
しかし「ジャニーズ頼り」が続けば、それはそれでマンネリ化の批判を免れない。平均視聴率が15%以上だったが、2021年以降は10%台前半に落ち込んでいた。
2023年にジャニーズ事務所社長の性加害疑惑が表面化し、日本テレビ側でも系列局の元幹部社員による募金着服事件が発覚。これを受けて2024年からはパーソナリティを設けず、24人の出演者(うち、ジャニーズ事務所の流れを組むSTARTO ENTERTAINMENTの関係者は相葉雅紀さんひとり)がチャリティー企画をつなぐ新しい方式に移行。
視聴率は前年度の11.3%から12.5%とわずかながらも上昇し、新たな「24時間テレビ」像の誕生を感じさせた。
しかし、今年はチャリティーパートナーとしてKing & Princeの高橋海人さん、永瀬廉さん、そしてマラソンランナーに横山裕さんと、STARTO関係者が再び並び、「ジャニーズ頼り」に逆戻りした感は拭えない。