チャリティーでギャラをもらうのは、アリかナシか
そして、もうひとつの非難は、チャリティー番組の出演者が高額なギャラを受け取ることについてである。
この指摘は以前から繰り返されており、2000年に日本テレビはBPO(放送倫理・番組向上機構)を通じて、「タレントのギャラについては基本的にボランティアでお願いし、拘束時間の長い方などには謝礼という形でいくらかの支払いをする」と回答している。
ただし、この出演料に関しては、チャリティー先進国である欧米と日本の考え方の違いという指摘もある。
欧米では、ファンドレイザー(寄付金を集める人)が職業として認知されており、彼らは仕事の対価として金銭を受け取ることも、完全なボランティアとして無償で活動することも選べる。
日本テレビ側も「プロが作った番組で社会問題を周知させ、寄付金を集めているのだから、出演者が報酬を受け取っても問題ない」と主張すればよいかもしれないが、そうした風潮が根付きにくい日本では難しいということだろう。
もっとも、前述の着服事件もあり、こうした主張もしづらいのが現状ではある。
今年の「24時間テレビ」は、日本テレビ系列にて8月30日・31日に放送される。