北海道の釧路市内に太陽光発電施設、いわゆるメガソーラーの建設ラッシュが相次いでいる問題について、登山家の野口健氏が2025年8月14日にXで警鐘を鳴らした。
「これは本当に酷すぎる...」
自然環境破壊のリスクがあるメガソーラーの建設。釧路湿原は湿地の保全と賢明な利用を目的とした国際条約「ラムサール条約」に登録されているが、周辺でのメガソーラーの建設ラッシュが問題に。
釧路市は6月にメガソーラーの設置を望まないとする「ノーモアメガソーラー宣言」を打ち出し、9月には建設を許可制とする条例案の提出を目指しているものの、条例施行前の駆け込み建設も問題となっている。
そんな中、野口氏は釧路湿原の野生生物保護センター横でメガソーラー建設のために自然が破壊されているとする映像が投稿されたXのポストを引用し、「これは本当に酷すぎる...。政治家たちは何をやっているのか。これを止められない様ならば政治家なんぞ『いらない』だろう」と苦言を呈した。
また、メガソーラー建設について、「どれだけ裏で利権が動いているのかと穿った見方をしてしまう」とし、「釧路のこの凄まじく愚かなメガソーラー計画に限らず日本中で悲鳴が上がっている」とつづっていた。
「強烈な危機感を抱いています」
さらに野口氏は「何よりも国が規制に向けて動かなければ...もう本当に取り返しのつかない事になる」と指摘。自身の事務所にも市民団体から悲痛のメッセージが届いているという。実際に建設予定地を案内してもらったこともあるとのことだ。「釧路湿原でこれを許せば全国に更にメガソーラーが普及してしまうのではないかとう強烈な危機感を抱いています」(原文ママ)と明かした。
野口氏は「やはり、選挙は大事だ。『メガソーラー』のあり方について選挙の主要なテーマにすべき」と提言。「確かに裏金問題はみっともない話しで恥ずべき事ですが、個人的にはその事よりも日本の美しい自然が怒涛の勢いで破壊されている方が優先順位が遥かに高い」と指摘した。
また、野口氏は以前、「自民党の大臣経験者」にメガソーラーについて訴えたことがあるという。その際、「民主党政権の時にその仕組みができたからね」と言われたとし、「冗談じゃない。何のために彼らは政権を奪還したのか情けない。だからこの体たらくなのだとあまりに不甲斐ない」と呆れていた。
これは本当に酷すぎる…。政治家たちは何をやっているのか。これを止められない様ならば政治家なんぞ「いらない」だろう。どれだけ裏で利権が動いているのかと穿った見方をしてしまう。釧路のこの凄まじく愚かなメガソーラー計画に限らず日本中で悲鳴が上がっている。… https://t.co/OhHJja1Ssu
— 野口健 (@kennoguchi0821) August 14, 2025