劇作家・演出家の鴻上尚史さんが2025年8月21日、フィッシング詐欺に引っかかってしまったことをXで明かした。
「ブランドの公式に問い合わせたら、そんなサマーセールはやってないと」
鴻上さんは21日、「Instagramに出てきた広告で、大好きなブランドの『79%オフのサマーセール』というのがあって、興奮しながら、買いあさり、クレジットカード情報を入力して、送信しようとしたら拒否されました」と切り出した。
「このカードはダメかと、別のカードの情報を入れて、ポチっても拒否されました」と何度かリトライするも「その時、ハッと『これは、フィッシング詐欺では!?』と脳天を打たれました」という。
「さっき、ブランドの公式に問い合わせたら、そんなサマーセールはやってないと」と明かし、「セキュリティーコードまで入力したので、カード会社に連絡して、カード変更の手続き中。いろんな登録先のカード情報をリセットしないといけません」と事後手続きに追われていることを明かした。
「ああ、自分だけは引っかからないと思っていたのに。本当に、公式ブランドそっくりの詐欺サイトだったのですよ」と泣き笑いの絵文字を添えた。
「プラットフォームはもっと責任を持ってほしいわ」
近年、インスタグラムをはじめとするSNS上では、人気ブランドを装ったセール広告による詐欺が横行している。ブランドの公式サイトをそっくり模倣した広告や偽サイトに誘導し、利用者の入力情報を抜き取る典型的なフィッシング詐欺だ。
また、ネットショッピングをめぐる詐欺には複数の手口が存在する。実際にコピー商品を販売する「偽ブランド販売サイト」、個人情報だけを収集して商品は送らない「情報搾取型サイト」など、いずれも利用者の被害につながる点で共通している。
鴻上さんが引っかかってしまったという「79%オフのサマーセール」をかたる広告は、ストーリーズの合間などに自然に差し込まれるため、利用者が公式広告と誤認しやすいのが特徴だ。
鴻上さんの投稿には、「私も『80%オフ』に騙されて洋服が届かなかったことあります 一応警察に行って被害届出しましたがあまりにも多すぎてほとんど追いきれないそうです」「今まさにジェラピケセール見てて、もしやこれも、、? って思って調べ直して公式見たら同じ商品なのにセールしてなかった 本当に危なかった 公式サイトそっくりだった」など、同様の被害に遭ったユーザーからの体験談が寄せられた。
また、こうした詐欺広告が横行している現状について、「プラットフォームはもっと責任を持ってほしいわ。インスタでもXでもYouTubeでもさ。詐欺広告載せといてお咎めなしはおかしい。個人が対策しなきゃいけない事自体が問題だ」「インスタが詐欺広告放置してる理由がわかりません...。ちゃんと責任持ってチェックして欲しいです」などとする声も多く上がっている。
Instagramに出てきた広告で、大好きなブランドの「79%オフのサマーセール」というのがあって、興奮しながら、買いあさり、クレジットカード情報を入力して、送信しようとしたら拒否されました。このカードはダメかと、別のカードの情報を入れて、ポチっても拒否されました。その時、ハッと「これは、…
— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) August 21, 2025