NGT48のメンバーとして活動してきた川越紗彩さん(24)が、初の写真集「なんとかなるなる」(KADOKAWA、2025年10月14日発売)で、芸能活動に本格復帰する。インドネシア・バリ島で撮影。川越さんにとって初の海外で、初めてランジェリー撮影にも挑戦した。グループ卒業時には「前向きな気持ちで新しい道に向かって進みたい」と決意表明していた川越さん。グループ卒業から1年半、「なんとかなるなる」の精神で「ちゃんと自立できた」と話す。今後の活動に向けた意気込みや展望を聞いた。(聞き手・構成:J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)充電期間は「割と規則正しい生活」―― 2024年2月のNGT48卒業から1年半ほど経ちます。しばらく芸能界を離れていたと聞きました。芸能界復帰を決め、写真集出版を決めた理由を教えてください。川越: 写真集は「夢の夢の先」みたいなもので、先輩方が出しているものを客観的に見る側の立場だったので、自分が出せるとは思っていませんでした。少し不安や緊張もありましたが、出せる機会はそうそうないですし、人生で一番いい瞬間を写真集として1冊に収められたら私にとってもすごくいい思い出になると思い、挑戦させていただきました。―― 芸能界から離れていた充電期間は、どのように過ごしていましたか。川越: アイドル時代はあまり長期休みが取れなかったので、お出かけしたり、お友達といっぱい遊んだり......。割と規則正しい生活を送っていました。―― どういったきっかけで芸能活動を再開しようと考えたのでしょうか。川越: 25年になってファッション誌の撮影のオファーをいただき、それをきっかけに芸能活動を再開させていただいています。ファンミーティングやギターの弾き語りもさせていただいています。初海外にハイテンション「空港に着いた瞬間、湿度が違うんですよ......!」写真集とアクリルフォトプレートを手に取材に応じる川越紗彩さん―― ロケ地はバリ島でした。海外は初めてだそうですね。川越: 初海外だったので、本当に楽しみにしていました。5月に3泊4日の日程で撮影しました。空港に着いた瞬間、湿度が違うんですよ......!街並みも見たことない建物ばかりで興奮しました。街中を歩いている人も、すごく「海外の人」という感じで、テンションが上がりました!―― 初海外ということは、パスポートを取るところからですね。川越: これで合ってるのかな?と確認しながら写真を撮りました。頑張って前髪も綺麗に整えて......。―― 写真集の中のエッセーには「知らない国の『いつも通り』に、しれっとまじってみる」という一節がありました。どんな「いつも通り」が印象的でしたか。川越: ひとつは、有名なクタビーチです。撮影もしました。水着で少しだけ水に入って遊んだりもしました。自由行動のような感じでスーパーに遊びに行ったのも思い出深いです。メークさんと一緒にヘアオイルやヘアスプレーなどいろいろ見て、有名そうなものをいっぱいカゴに詰めて、お買い物しました。日本と違って店員さんが座っていらっしゃるのにもびっくりしました。お買い物も初めてで、お金を渡す瞬間も「合ってるのかな?」と、すごくドキドキしました。―― インドネシアルピアはゼロが多くてびっくりしますよね(1000円=約11万ルピア)。川越: 最初に行ったコンビニでは頑張ったのですが、スーパーはいっぱい買って大変なので、結構カード使っちゃいました(笑)。―― 天候はいかがでしたか。スコールなど大変だったでしょう。川越: バリに着いたのが夜だったのですが、大雨ですごく不安になりました。でも翌朝はきれいにやみました。ちょこちょこスコールに見舞われながらの撮影でした。撮影序盤、プールに入る前もスコールがあって、大丈夫かな?と思ったのですが、すぐに晴れて、すごくきれいに撮れました。「布少ない」衣装多数、ファンからはセクシーさに驚く「おっふ」の声初めてのバックショットにも挑戦(C)KADOKAWAPHOTO/田中智久―― そういったロケで撮れた、お気に入りのカットはありますか。川越: クタビーチでの1枚がお気に入りです。現地の風景を大きく背景にして、そこで私が元気にジャンプしています。本当に楽しくて、すごく無邪気に楽しんでいる様子が収まっていると思います。後ろにヨットが浮かんでいるのも「海外!」という感じで日本にはない感じで、すごくお気に入りです。―― 水着のカットが多いですね。川越: すごく多いですね。(NGT48の)現役時代も水着はありましたが、ランジェリーが初めてです。今回、初写真集っていうこともあって、結構大胆な......。―― 言い方が難しいですが、現役時代には着なかったであろう「布が少ない」衣装が多いですね。川越: そうなんですよ!布が少ないものも多めに取り入れていて......。表紙で着ている黒の衣装も、実は下はハート型でお尻がガッツリ見えています。大胆でもかわいさがあるので、自分の中でお気に入りのカットです。こんなにお尻を見せたのは初めてです。ファンの皆さんからは、SNSのコメント欄に(セクシーさに驚く)「おっふ」という声が多く届いています(笑)。―― 久々の大きな仕事ということで、事前に準備したことはありますか。例えばダイエットはいかがですか。川越: 今回は大人っぽい私を撮っていただきたかったので、ガリガリに痩せるのではなく、今回はお肉がついてる方がいいと思っていました。ご飯はちゃんと3食食べ、筋トレも腹筋が割れるほどではなく、適度に。ストレッチを中心にやっていました。―― SHOWROOMで3回ほど配信する機会がありました。ファンの皆さんの反応はいかがですか。川越: 今回の写真集には、今までにない大胆カットがたくさん詰まっているので、(発売発表時点で公表される)先行カットだけでも皆さんすごく喜んでくれました。いっぱい「おっふ」と言ってくれました(笑)。今まで頼っていた部分も、自分で全部できるように写真集「なんとかなるなる」は10月14日発売(C)KADOKAWAPHOTO/田中智久―― 写真集の最終ページには、砂浜に大きく、タイトルの「なんとかなるなる」と書いた写真が載っています。発表によると「バリでの撮影中に川越さんが考案」したそうですが、その時の様子を、もう少し詳しく聞かせてください。川越: 撮影の合間とか移動中に「タイトル考えなきゃ」となって、何個か候補上がったのですが、かっこいいタイトルが私的にはしっくりきませんでした。ちょっと恥ずかしいなっていうのがあって......。むしろ、ちょっと柔らかいような、ポップなタイトルにしたかったので、そういう単語がないかと調べて出てきたのが「なんとかなる」でした。これだけだとしっくりこなかったので、「なるなる」をつけて、ちょっとかわいさを増してみました。―― 23年12月の卒業発表時には「今は前向きな気持ちで新しい道に向かって進みたいと思います」と説明していました。「新しい道」に進んだ結果、「なんとかなるなる」ということで今に至るわけですね。この「新しい道」は、具体的にどういう方向性をイメージしていたのでしょうか。川越: NGT48というグループに所属していて、常に周りに大人の方がいらっしゃって、何をするにも頼ってしまったというか、自分1人では出来ない環境にいました。ですが、グループを卒業して1人になって、何でも自分でしなければ生きていけない環境になり、今まで頼っていた部分も、自分で全部できるようになりました。―― なるほど、「新しい道に進む=独り立ちする」という意味なんですね。川越: そうですね。ちゃんと自立できたな、と思います。―― 今回の写真集で芸能活動に本格復帰ですが、やってみたいことや、目標はありますか。川越: 今まで応援してくださっている方はもちろん、この写真集をきっかけに川越紗彩という存在を新たに知っていただくきっかけになったらいいと思います。インスタグラムはアカウントも新しくしたので、フォロワーも増やして、好きなコスメやファッションを発信できるインフルエンサーになりたいです。ギターもやっているので、披露できる機会を作りたいと思っています。―― 今後の活動に、アイドル時代の経験はどういった形で生かせそうですか。川越: アイドル時代は、ファンの方も含め、いろいろな方々と話すきっかけが本当にたくさんあったので、コミュニケーション能力とかは人もあるのかな、と思います。精神的にもすごい強くなったので、何をするにも怖くないというか。しっかりと自分の意思を持って、いろいろなお仕事に挑戦していけると思っています。―― すでに多くのNGT48卒業生が活躍しています。お手本、目標にしている人はいますか。川越: やはりインフルエンサーになりたいので、卒業生の加藤美南さん(26、21年卒業)がインフルエンサーとしてすごく活躍されていて、コスメなどについてたくさん発信していて、撮り方もすごく上手いので、参考にして目標にしたいと思っています。川越さんは「お渡し会」と呼ばれる発売記念イベントを10月18日に紀伊國屋書店新潟店(新潟市中央区)、11月1日にHMVエソラ池袋(東京都豊島区)で開く。スペシャルゲストとして元NGT48の對馬優菜子さん(24、22年卒業)、曽我部優芽さん(23、24年卒業)、古舘葵さん(21、23年卒業)が登場予定。TSUTAYAEBISUBASHI(大阪市中央区)では10月14日から28日にかけてパネル展を開く。川越紗彩さん プロフィールかわごえ・さあや 2000年生まれ、茨城県出身。18年に2期生としてNGT48に加入。24年2月末に卒業し、今作で芸能活動に本格復帰。
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