今まで頼っていた部分も、自分で全部できるように
―― 写真集の最終ページには、砂浜に大きく、タイトルの「なんとかなるなる」と書いた写真が載っています。発表によると「バリでの撮影中に川越さんが考案」したそうですが、その時の様子を、もう少し詳しく聞かせてください。
川越: 撮影の合間とか移動中に「タイトル考えなきゃ」となって、何個か候補上がったのですが、かっこいいタイトルが私的にはしっくりきませんでした。ちょっと恥ずかしいなっていうのがあって......。むしろ、ちょっと柔らかいような、ポップなタイトルにしたかったので、そういう単語がないかと調べて出てきたのが「なんとかなる」でした。これだけだとしっくりこなかったので、「なるなる」をつけて、ちょっとかわいさを増してみました。
―― 23年12月の卒業発表時には「今は前向きな気持ちで新しい道に向かって進みたいと思います」と説明していました。「新しい道」に進んだ結果、「なんとかなるなる」ということで今に至るわけですね。この「新しい道」は、具体的にどういう方向性をイメージしていたのでしょうか。
川越: NGT48というグループに所属していて、常に周りに大人の方がいらっしゃって、何をするにも頼ってしまったというか、自分1人では出来ない環境にいました。ですが、グループを卒業して1人になって、何でも自分でしなければ生きていけない環境になり、今まで頼っていた部分も、自分で全部できるようになりました。
―― なるほど、「新しい道に進む=独り立ちする」という意味なんですね。
川越: そうですね。ちゃんと自立できたな、と思います。
―― 今回の写真集で芸能活動に本格復帰ですが、やってみたいことや、目標はありますか。
川越: 今まで応援してくださっている方はもちろん、この写真集をきっかけに川越紗彩という存在を新たに知っていただくきっかけになったらいいと思います。インスタグラムはアカウントも新しくしたので、フォロワーも増やして、好きなコスメやファッションを発信できるインフルエンサーになりたいです。ギターもやっているので、披露できる機会を作りたいと思っています。
―― 今後の活動に、アイドル時代の経験はどういった形で生かせそうですか。
川越: アイドル時代は、ファンの方も含め、いろいろな方々と話すきっかけが本当にたくさんあったので、コミュニケーション能力とかは人もあるのかな、と思います。精神的にもすごい強くなったので、何をするにも怖くないというか。しっかりと自分の意思を持って、いろいろなお仕事に挑戦していけると思っています。
―― すでに多くのNGT48卒業生が活躍しています。お手本、目標にしている人はいますか。
川越: やはりインフルエンサーになりたいので、卒業生の加藤美南さん(26、21年卒業)がインフルエンサーとしてすごく活躍されていて、コスメなどについてたくさん発信していて、撮り方もすごく上手いので、参考にして目標にしたいと思っています。
川越さんは「お渡し会」と呼ばれる発売記念イベントを10月18日に紀伊國屋書店新潟店(新潟市中央区)、11月1日にHMVエソラ池袋(東京都豊島区)で開く。スペシャルゲストとして元NGT48の對馬優菜子さん(24、22年卒業)、曽我部優芽さん(23、24年卒業)、古舘葵さん(21、23年卒業)が登場予定。
TSUTAYA EBISUBASHI(大阪市中央区)では10月14日から28日にかけてパネル展を開く。
川越紗彩さん プロフィール
かわごえ・さあや 2000年生まれ、茨城県出身。18年に2期生としてNGT48に加入。24年2月末に卒業し、今作で芸能活動に本格復帰。