「アフマダリエフ選手に被弾して、効いてしまったら展開を戻せない」
「みんなが見た過ぎるカードは、申し訳ないが実現しないのではないかと。俺は実現しないと思う。めちゃくちゃ申し訳ないけど。だからこれは試合の予想ではなく、未来の予想というか、当たってほしくない予想」
そして、元世界王者として、具体的にアフマダリエフ戦の内容を予想。スーパーバンタム級に転向後、階級の壁に当たっていることを指摘し、こう解説した。
「ここ3戦は、井上選手の被弾が目立つ。かすかな被弾だが、井上選手は完璧すぎて今までそれがなかった。それに、ラウンド数。スーパーフライ級、バンタム級のころは、5ラウンド以内にKOで倒していたが、どんどん試合が長引いている。それでも倒しているからすごいけども、スーパーハードパンチャーのパンチでも(スーパーバンタム級では)耐えられてしまう。だから階級の壁が最近出てきている」
さらに、「(ルイス)ネリ戦で倒れ、カルデナス戦でも倒れた。パンチは同じ種類だったが、ダメージの受け方が違った。あれがアフマダリエフ選手だったら、井上選手はダウン後に倒されている」とし、最終的な試合の予想を口にした。
「アフマダリエフ選手に被弾して、効いてしまったら展開を戻せない。予想としては井上選手が勝つが、未来が見えないので、どうしたら井上選手が負けるのかといったらそういうケースだと思う。今回は普通の予想でよいのなら井上選手の判定勝ちだが、ちょっと未来が見えないという意味での予想をすると、当たってほしくない予想だが、アフマダリエフ選手が勝つ。僕はこんな予想はしたくなかったが、嘘をつきたくない。僕の予想を貫いた」
アフマダリエフは井上戦に向け、異例の早さともいえる試合3週間前の8月24日に来日。時差などの調整を行い、海外のボクシング専門メディアの取材にも対応しており、順調な仕上がりをアピールしている。