ごみ清掃員としての経験を発信しているお笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一さんが、2025年9月8日に行われたイベント「防災芸人×ごみプロ芸人トークセッション」に登壇し、災害時のごみに関する課題について指摘した。
排泄物のごみは「見た目でぱっと分かるようにしてほしい」
滝沢さんは、24年1月に発生した能登半島地震の際にボランティアに行き、現地のごみ清掃員に話を聞いたと明かした。そこで、ごみを捨てる人たちが「可燃ごみの中に一緒に排泄物を入れちゃう」ことが現地のごみ清掃員にとって困りごとになっているとわかったという。
震災などの影響で断水すると、水洗トイレが使えなくなり、排泄物はごみとして出すことになる。滝沢さんによると、排泄物を可燃ごみと一緒にまとめて袋に入れてしまうと、ごみ収集車で回収した袋を圧縮する際に、袋が破れて排泄物が飛び散ってしまうことがあるという。
当然、断水されているため、汚れたごみ収集車を洗浄することもできないとし、滝沢さんには「水が断水されているのって、トイレが流せないだけじゃなくて、周りの衛生を保つこともできなかったりとかする」と話した。
そこで、滝沢さんは各自治体に向けて、ごみ袋を事前に準備し、「『排泄物は黒のポリ袋』とか、見た目でぱっと分かるようにしてほしい」と呼びかけた。さらには、ごみ出しの際に「ここが排泄物、こっちは可燃物、みたいな感じで(場所を)分けておいてくれると我々は助かる」とも伝えた。分かれていれば、排泄物はごみ収集車で回収せず、トラックに積むなど対策が可能だとした。