学歴詐称疑惑が問題となっている静岡県伊東市の田久保真紀市長が、2025年9月10日に市議会の解散を報告した。同日、市には問い合わせや苦情が約400件寄せられ、翌11日も問い合わせの電話が寄せられているという。
また、学歴詐称疑惑が浮上した7月2日から数えると、約9500件の問い合わせや苦情が寄せられているとした。
議会解散に苦情「自身が辞職すべき」「選挙の費用は無駄」
田久保氏をめぐっては、市の広報誌に平成4年(1993年)に東洋大学法学部を卒業したと記載していたが、その後、大学を除籍となっていたことが明らかになった。市議会ではこの問題に関し百条委員会を設置し、田久保氏が「卒業証書」だとしているものの提出を求めたが、田久保氏はこれを拒否。
9月1日に田久保氏の不信任決議案が市議会に提出され、全会一致で可決。田久保氏は辞職・失職か市議会の解散の選択を迫られ、10日に市議会の解散を報告した。
これを受け、市には問い合わせや苦情が殺到。伊東市秘書広報課の担当者によると、10日だけで電話、メール、市ホームページ上の意見箱などを合わせて約400件が寄せられた。「市議会を解散するのではなく、ご自身が辞職すべきだった」「新たにかかる市議会議員選挙の費用は無駄なお金である」といった声が多かったという。
11日も問い合わせや苦情が寄せられ続けている状況だとした。