東北新幹線はトラブル多いのでは? 車両分離、クマと衝突、地震で脱線...利用者を巻き込む事態が頻発

老朽化進む東北新幹線、メンテナンスの人手不足

   東北新幹線は、1982年6月に大宮~盛岡間が開業している。現在で43年目だ。国鉄末期に開業し、当初、最高速度は210km/hだった。現在は宇都宮~盛岡間に限り320km/hである。大きく向上する最高速度に対して、線路や設備への負荷は大きくなる。

   また2011年3月の東日本大震災以来、東北地方で余震とみられる地震が長く続き、それが鉄道施設に与えている影響は大きいと考える。

   実際に2度にわたる福島県沖地震では高架橋の橋脚に影響するという事態が発生している。それに対して事前に何もできなかったという事実はあるのだ。

   いっぽう、メンテナンス面では人手不足は近年課題になっている。車両設備だけではなく、架線を中心とした電気のメンテナンスが十分にできない状況にある。

   また新しいE8系でも不備が起こってしまうのは、コロナ禍で起こった半導体不足とそれにともなう質の低下が考えられており、半導体そのものの問題や、それをどう組み合わせるかを決める人の問題もあるといえる。

   そうなると、まっとうに安全で安定した運行ができないような体制になってしまったJR東日本が何らかの構造的問題を抱えており、それが東北新幹線の相次ぐ運行トラブル、さらには在来線でも頻発する各種トラブルに影響していると考えることも可能ではないだろうか。

   とかくこの国の人は構造的問題から目を背けたがる。JR東日本には東北新幹線の困難、自社の困難の原因が何なのかということをしっかりと見つめてほしい。(小林拓矢)


筆者プロフィール

こばやし・たくや/1979年山梨県甲府市生まれ。鉄道などを中心にフリーライターとして執筆活動を行っている。著書『京急 最新の凄い話』(KAWADE夢文庫)、『関東の私鉄沿線格差』(KAWADE夢新書)、『JR中央本線 知らなかった凄い話』(KAWADE夢文庫)。

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