入場予約できなくても「返金はなし」
閉幕まで残り1か月。当初掲げた「並ばない万博」から、並んで入る万博となっていた。9月に入り、週末の予約枠はほぼ埋まり、平日も午前中の予約枠がない状況だ。来場したくてもそもそも希望する日に「入場できない万博」へ変わってきた。
万博協会の高科淳副事務総長は9月15日の定例記者会見で、予約枠が埋まってきている状況に対し、早期来場の呼び掛けや予約枠の拡大を行ってきたと説明。一方で、「来場者の安全が第一と考えており、これ以上の予約枠の拡大は難しい」と明かした。
9月15日時点で、入場券の販売枚数は約2142万枚に達し、関係者を除く累計来場者数は約1900万人と単純比較で約240万の差がある。夏パスや通期パスで複数回の入場した人を考慮すると、希望する日に予約できず閉幕まで使い切れないチケットは一定数あるのでは、と懸念される。
高科氏は、希望する日に予約できなかったとしても「チケットの払い戻しはしないというルールになっている。ぜひ早く使ってほしい」と呼び掛けた。