5時間以上も居座り...大量ゴミ放置、備品破壊、嘔吐物も 民泊経営者訴え「最悪のゲストに遭遇」

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   無人の民泊施設に泊まった日本人グループから悪質な迷惑行為を受けたとして、この施設の経営者がSNS上で被害を訴えている。施設の備品を破壊し、大量のゴミも放置。強烈な悪臭も残っていた。さらに、チェックアウト後に5時間以上も滞在していたという。

   経営者は2025年9月18日の取材に、「宿泊施設では最低限のモラルを守ってほしい」と呼びかけた。「通常清掃を超える汚損・破損は簡単に原状回復できず、補填手続きにも時間と労力がかかり、その間は予約停止で次のゲストにも迷惑が及びます」と訴えている。

  • 室内の荒れ果てた光景(山田直人さん提供)
    室内の荒れ果てた光景(山田直人さん提供)
  • 大きな穴が開いた屏風(山田直人さん提供)
    大きな穴が開いた屏風(山田直人さん提供)
  • 現場の写真(山田直人さん提供)
    現場の写真(山田直人さん提供)
  • 現場の写真(山田直人さん提供)
    現場の写真(山田直人さん提供)
  • 室内の荒れ果てた光景(山田直人さん提供)
  • 大きな穴が開いた屏風(山田直人さん提供)
  • 現場の写真(山田直人さん提供)
  • 現場の写真(山田直人さん提供)

「言葉を失うほどのショックでした」、被害総額約13万円

   投稿したのは、民泊運営会社MOSVA(東京都港区)代表の山田直人さん。山田さんの投稿や取材で得た情報によると、今回の被害を受けたのは、沖縄県内にある家族・グループ向けの民伯施設。一戸建てを貸し切って宿泊するシステムで、無人で運営している。

   被害に遭った経緯はこうだ。まず、日本人グループ6人は9月13日~16日に宿泊。チェックアウト日の16日11時、清掃スタッフが訪問するとすでに異変が起きていた。敷地内にある車の中では2人が寝ていて、建物内にも人の気配があったという。そのため清掃を見送った。4時間後の15時に再訪問しても状況は変わらなかった。

   そして16日24時に改めて確認しに行くと、荒れ果てた光景が広がっていた。最初に現場を見たときの心境について、山田さんはこう振り返る。

「言葉を失うほどのショックでした。大切に手入れしてきた空間が一晩で荒らされた悔しさ・悲しさ、そして次のゲストへの責任感で胸がいっぱいでした」

   魚などの生ゴミやタバコの吸い殻が部屋のなかに放置され、強烈な異臭がする。テーブルの上やフロアにも大量のゴミが散乱。さらに、施設の備品である屏風には大きな穴が開いていたり、ウッドデッキが嘔吐物で汚れていたりした。山田さんによれば、18日時点での被害総額は約13万円だという。

   山田さんは17日、この荒れ果てた光景をXで紹介。「最悪のゲストに遭遇しました」「正直ダメージは大きいです」などとも心境を明かした。この投稿は18日時点で1万8000件以上のいいね!を集めるなど注目を集め、宿泊客を批判する声が殺到している。

   こうしたなか、山田さんは18日、宿泊客から謝罪文が届いたと報告。下記のような内容が記されていたという。

「この度は、私どもの貸別荘の利用においてご迷惑をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます。魚を含む生ゴミや喫煙した吸い殻を部屋の中に捨ててしまい、その結果、強い臭いを残してしまいました。深く反省しております」

   山田さんは、宿泊客に対し「二度と同じことをしてほしくない」とコメント。また、ほかの利用者に向けても「宿泊施設に泊まるときは最低限のモラルを守ってほしい」というメッセージを伝えている。

   19日には、警察が立ち会いながら、破損物の最終確認をして被害総額を確定する予定だとしている。その後、宿泊客に請求する方針だと取材に明らかにしている。

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