JKリフレのグレーな実態...売り手と客が交差する闇地点 「もっとほしい」欲望の悪循環に警鐘

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働く女性たち

   若さという「ブランド」を活かし、狭い世界で稼ぐコツを見つければ、高額を手にできることがリフレの旨味。言い方は悪いが、飲み屋や風俗店と異なり、「素人」がウリとなると、高い接客テクニックや高嶺の花のようなオーラはいらない。すぐ高額を手にすることもでき、若くして月に数百万円を稼げばあっという間に業界へと染まり行く。

   リフレは効率よく高収入を得られるので、地下アイドルやコンカフェで稼げない女性の副業バイトにも選ばれがちだ。

   だが、一度この手の稼ぎ方をすると、多くの人が一般職には戻れない。勤務を経てセクシー女優やパパ活、風俗、立ちんぼなどに発展するのはありがちな話で、若いうちからお金のために手段を選ばなくなってしまう。

   さらに、「もっともっとほしい」と「でも苦労はしたくない」が度を超えると、犯罪に手を染めることもいとわない。若さゆえか、客の財布から金を抜いたり、待機所の私物がなくなる問題がリフレ界隈でよく浮上するのも、常識から外れていくことが原因なのだろう。こうした世界にどっぷり浸かりすぎていると、「ルールを守る」という当たり前の常識が頭から飛びやすいのか。

   最初からクロいのではなく、常識外の世界が彼女たちをこうさせる、と筆者はとらえている。運営側も儲け重視となれば、若い子が感覚を狂わせるのは大いに「ありがたい」。なかには、「ある程度の年齢を超えたり、もっと稼ぎたいならこちらへ」と別口の高収入バイトへ誘導する流れもある。このエスカレーターに乗れば最後、大人たちの敷いたレールの上を歩く繰り人形と化すだろう。

   若くして高収入など夢のような話だが、結局のところ若さだけを武器に得た金は「前借り」に過ぎない。限られた時間を削って手にしたものを有益なことに使えれば良いけれど、ハタチ前後で将来設計を綿密に立てる人など少数派だ。過半数以上が右から左へ流し、欲が深まるからこそさらなるグレー、いや、ブラックな事柄に手を染めていく。

   私自身もセクシー女優出身なので、夜職そのものを批判する気は全くない。しかし、JKリフレに関してはグレーゾーンだからこそ簡単に足を踏み入れてはならない。なかなか難しいけれど、若さを切り売りすることへのリスクを若い子たちには理解してほしいと思うのだ。



【プロフィール】
たかなし亜妖/2016年にセクシー女優デビュー、2018年半ばに引退しゲーム会社に転職。シナリオライターとして文章のイロハを学び、のちにフリーライターとして独立する。現在は業界の裏側や夜職の実態、漫画レビューなど幅広いジャンルのコラムを執筆中。

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