トラブルについて万博協会に取材すると
万博協会の高科淳副事務総長は9月15日の定例記者会見で、クウェート館周辺の混雑について「非常に混雑をしていて、列を途中で打ち切っても近くで待機しているという状況が続いている」と述べた。
また完全予約制の導入など予約システムの変更は、各パビリオンの判断に委ねられるとしてこう話した。
「パビリオンのスタッフや警備と協議して、どのような形が通路の妨げにならないかを常に意見交換しながら進めている」
その後、J-CASTニュースが万博協会にクウェート館のトラブルについて質問状を送付したところ次のように回答があった。
「会場内トラブルの詳細や個別の事案についての回答は、差し控えさせていただきます」
今回、証言してくれた万博関係者の一人は、対応の遅さを次のように漏らした。
「混雑がひどくなる一方で、スタッフが現場に出るのは正直怖いと思う。事故が起きているのに、(クウェート館に)より多くの人を入れることしか考えてなく、万博協会とクウェート館は現場の声を聞いてしっかり対応してほしかった」
そして、負傷事故から1か月ほど経った9月23日頃からは、トラブルの要因となっていた入場列のオペレーションを変更。入場列をある程度で締め切る方法から、なるべく列をレーンの外であっても伸ばすことを認め、トラブルは解消されてきたという。ただ、29日に現場で確認すると、一転、入場列を締め切るオペレーションに戻り、「ここに並ばないで」と呼び掛けるスタッフの姿が見られた。