万博人気のクウェート館でスタッフにカスハラ、警備員負傷事故も 大混雑で入場列を巡るトラブルたびたび

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9月の来場者トラブルは8月を上回る可能性

   万博会場とその周辺を警備している大阪府警の会場警察隊に話を聞くと、8月末時点で、会場警察隊の事件・事故の取り扱い件数は約1640件(うち事件は約490件)だった。

   来場者と万博スタッフ、来場者同士のトラブルに関して見ると、8月末時点で約210件起きている。4月で約10件、5月、6月で各約40件、7月で約50件、8月で約70件と入場者数の増加ともにトラブルも比例して増加傾向だ。

   9月の数字についても「集計はまだだが、このままのペースだと8月の数字を上回る」という。怪我を負った人もいるが、いずれも軽傷とのことだ。また、暴行や傷害の疑いで被害の申告のあった件数(会場警察隊取り扱い)は、8月末時点で約20件あった。

   トラブルの内容としては、列に並んでいる場面などで「体が当たった」「足を踏まれた」「傘が当たった」といったものが多いという。

   万博で発生した主な犯罪としては、入場口のセキュリティーチェックで刃物などの危険物を所持していたことによる銃刀法違反容疑や軽犯罪法違反容疑、万引きなどの窃盗容疑があったという。

   会場警察隊の堀本和貴副隊長は、「来場される方々の楽しい思い出として残る万博になるよう、お互いを思いやった行動をお願いしたい」と呼び掛けた。

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