自民党の総裁選の投開票が2025年10月4日に行われ、高市早苗前経済安全保障担当大臣が新総裁に選出された。「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」高市氏は1回目の投票で国会議員票64票・党員票119票の計149票を得てトップに立った。小泉進次郎農水相との決選投票では、国会議員票149票・都道府県連票36票の計185票を獲得し、新総裁に選出された。自民党初の女性総裁だ。選出後の演説で、高市氏は「嬉しいというよりも、本当にこれからが大変なことだ。皆様と一緒に力を合わせてやらなきゃいけないことが山ほどある。そう思っております」と緊張感をにじませ、党の立て直しに注力したいと強調。さらに、「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と決意を語った。泉房穂氏「国民に対してメッセージとして発することについては賛同しがたい」ネット上では、「高市さんのこのコメント最強すぎて好きwwww マジで期待してるぞ!!!!!」「ワークライフバランス捨てます発言は普通にシビれたね。国民に捨てろと言ってるわけじゃない、日本のリーダーだから捨てるという決意」など高市氏の姿勢を評価する声が上がった一方で、「トップが『私はやります!』と宣言するとですね、下々もそれを見習え、となってしまうんですよ」といった指摘もある。高市氏の決意表明には、著名人らからも反応が寄せられた。格闘技イベント「BreakingDown」COOで実業家の溝口勇児氏は、高市氏の会見の様子を映した動画を添え「高市さんの目、表情、言葉の端々に『覚悟』を感じる」「後は、この高市さんが燃やしている覚悟の火がいつまで灯り続けるか」とつづり、「ワークライフバランス」をめぐる発言にも触れた。「国のトップが『ワークライフバランスなんて無視して働く』と宣言している今、この国を立て直すには、政治も経済も現場で働く者も、全員が同じ覚悟で挑むべきだと思ってる。おれもその一人として、一生ハードワークから逃げずに、自由や社会を動かす力をつくっていきたい」「青汁王子」こと実業家の三崎優太さんは、「高市さんの『ワークライフバランスを捨てる』という言葉には、強い覚悟を感じた」とし、「世の中の経営者の皆さんに言いたい。僕たち経営者も、休日なんか返上して死ぬ気で働きましょう。日本企業が成長することが、日本を良くするための特効薬になります。共に頑張ろう、日本の未来のために」と呼びかけた。一方で、元兵庫県明石市で参院議員の泉房穂氏は、「政治家本人が内心で『ワークライフバランスを捨てる』との思いをもって、仕事に精一杯打ち込むことは自由だが、それを口に出して、国民に対してメッセージとして発することについては賛同しがたい」と苦言を呈している。
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