政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、2025年10月6日放送の情報ワイド番組をはしご出演して、平謝りだった。というのも、4日に行われた自民党総裁選では、高市早苗前経済安全保障担当相ではなく、小泉進次郎農水相が選出されると予想を語っていたからで、「面目ない」と頭を下げまくった。「進次郎さんが勝つだろうと思って」ゲスト解説で出演したテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」では、司会の羽鳥慎一アナから「(総裁選の)結果、いかがでした?」といささか意地悪な質問をされ、「まず、おわびします」と頭を下げた。「(小泉)進次郎さんが勝つだろうと思って話をしてきて、取材ではそうだったんですが、自分の取材が甘かったですね」と悔しがった。羽鳥アナが「でも、取材をしていればいる人ほど、小泉さんだって言っていたような気がしますけど」とフォローしても、「それは慰めになりませんので......。間違ったことは間違ったんで、本当に申し訳なかったです」と、再び頭を下げた。「失敗したなと思いました」そして、TBS系「ひるおび」で司会の恵俊彰さんからコメンテータとして紹介されると、わざわざ立ち上がって、ここでも「まず、おわびします」と頭を下げ、「先ほどテロップを見たら『政治のプロ』っていう紹介をされていて、プロとして恥ずべき行為でした。すみません。おわびします」と繰り返した。読みが外れた理由をこう話した。「驚いたというか、失敗したなと思いました。ここが自分に見えてなかったんだというのが、麻生さん(自民党最高顧問)の動きでした」と認めた。今回の総裁選は、解散したはずの派閥単位で票が動いた。とくに麻生派の票が流れたのが高市氏の勝因だが、麻生氏の指示一つであそこまでまとまって票が動くとは、田崎氏も予想できなかったのだろう。結局、自民党は、これまでとまったく変わらないやり方で総裁を選んだということになる。(シニアエディター 関口一喜)
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