漫画家の江口寿史氏が手がけた一部商業イラストをめぐり、制作にあたって第三者の写真を無断流用した可能性が疑われ、X上で波紋が広がっている。
「桜美林大学」が江口氏を起用した広報イラストやグッズも注目された。桜美林学園の広報課はJ-CASTニュースの取材に、現時点で疑惑の判断はできないとしながら「諸般の状況をふまえ、当該イラストについては利用をとりやめるほか、オンラインストアの商品の販売は停止する予定」と答えた。
「制作過程において大学は一切関与しておりません」
桜美林大学の公式サイトによると、始めは2009年に学生募集用パンフレット用に江口氏のイラストを起用し、その後さまざまな広報活動に使用した。23年には学園創立100周年事業の一環でグッズ化。江口氏が同学のために描き下ろした過去絵をはじめ、江口氏と選定した名作イラストを、Tシャツやマグカップといった形で販売している。
うち一部イラストに疑惑が浮上。例えばスカート姿の女性の絵は、服装や髪の流れも含め、集英社の女性ファッション誌「non・no」09年9/20号に掲載されたとみられる俳優・新垣結衣さんのモデル写真との酷似が指摘された。ほかに、女性と自転車が描かれた絵に関してもファッションモデルの写真が元ではないかとされている。
桜美林大学の広報課は6日にJ-CASTニュースの取材に応じ、「当該イラストは、2014年に江口寿史氏に制作を依頼したものです。内容については具体的な指定をせず、制作過程において大学は一切関与しておりません」と説明した。そのうえで下記のように答えている。
「今回お問い合わせのあった無断流用の疑いについては、現時点では判断できませんが、諸般の状況をふまえ、当該イラストについては利用をとりやめるほか、オンラインストアの商品の販売は停止する予定です」