プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年10月6日にユーチューブを更新し、楽天・辰己涼介外野手(28)の大リーグ挑戦について、「説得力がない」と苦言を呈した。「大リーグの球団は取ってくれるのかな?」スポーツ紙の報道によると、辰己は今オフの大リーグ挑戦を目指し、シーズン中に球団にポスティングシステムを要望。球団側は辰己の要望を精査した上で、今オフの移籍は認めない方針だという。辰己は大リーグ志向が強く、24年1月の契約更改交渉後の会見では「将来的にメジャーに行けるように」との意向を示していた。9月に国内フリーエージェント(FA)権を獲得したが、海外FA権の要件を満たすのは最短で2年後となる。昨シーズン、158安打を放ち最多安打のタイトルを獲得。打率.294はキャリアハイだった。今シーズンは114試合に出場して、打率.240、7本塁打、88安打、32打点。打率、安打、打点で昨シーズンを下回った。今シーズン精彩を欠いた辰己。高木氏は辰己の大リーグ挑戦について、「押しも押されるレギュラーでないと、海外に行っても苦労すると思う。本人もそのくらいのことは分かっているだろうが。安定した成績をなかなか残せないまま行ったとしても。ただ、(大リーグの球団は)取ってくれるのかなと。そういう話が来ているのか分からないが」と率直に語った。「2年は長いが、これはルールだから。我慢するしかない」そして、辰己の取り巻く状況を考慮し、こう続けた。「(辰己は)前から海外志向。あと2年。2年は長いが、これはルールだから。我慢するしかない。成績をコツコツ積み上げて、球団が『この選手がFAしたら年俸が負担になるな』というくらい成績を残していれば、(大リーグ挑戦を)認めるかもしれない。今年は(成績が)ダウンした。そうしたら(球団は)認めない方がいい」さらに、「自分の主張をするならば、ちゃんと働いてから言わないと、何の説得力もない。我がままにしか聞こえない」とバッサリ。立命館大学出身の辰己は、18年ドラフト会議で楽天から1位で指名され入団。強肩と俊足が武器の外野手で、ルーキーイヤーの19年から、主力として7年連続100試合以上に出場している。スポーツ紙の報道によると、残留交渉を含めた球団との話し合いが、今後進められるという。
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