元テレビ東京アナウンサーの田口尚平さんが2025年10月9日にXで、自民党・高市早苗総裁の取材待機中に時事通信のカメラマンらが「支持率下げてやる」などと発言した問題をめぐり、過去の自身のエピソードを交え、「媒体に属する人間として、コミュニケーションの仲介を担っていることを再自覚したほうがよろしいかと」と警鐘を鳴らした。「頑張ってるマスコミの人たちにも影響を及ぼす」問題となったのは、7日の高市氏の会見の様子を配信したYouTube動画だ。会見前に取材陣が高市氏を待つ時間、「支持率下げてやる」「支持率が下がるような写真しか出さねえぞ」といったメディア関係者の雑談の声が入った場面がSNSで拡散され、批判の声が相次いでいた。9日に時事通信社が、この発言をしたのは同社の男性カメラマンだったと認め、厳重注意をしたと発表。斎藤大社長室長による「自民党をはじめ、関係者の方に不快感を抱かせ、ご迷惑をおかけしたことをおわびします」との謝罪のコメントも掲載された。田口さんはこのことを報じた記事を引用し、「フリーになりたての頃」に「とある番組のトライアル収録で政治に関するコメントを求められた」際のことを振り返った。田口さんが「メディアが政治を監視する役割をもつのはわかるんですけど、批判ばかりに比重を置いて目的を見失なってませんかね」とコメントをしたところ、プロデューサーから「右翼かと思いましたよ~~」と返されたという。田口さんは「ハハッてなった」と当時の心境を明かした。続けて、「個人がどう思っててもいいですけど、媒体に属する人間として、コミュニケーションの仲介を担っていることを再自覚したほうがよろしいかと」と警鐘を鳴らし、「歪んでまっせ」と指摘した。
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