自民議員が首相指名で「造反」...SNS拡散の「怪文書」、「造反リスト」記載の10人超が否定「荒唐無稽」 党としては対応せず

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   立憲民主党の有田芳生衆院議員が2025年10月14日にXで、首相指名選挙に関する自民党の「造反議員」だとするリストなどを記載した情報を「怪文書」として拡散した。これに対し、リストに記載された10人以上の議員が内容を否定している。

   なお、自民党は、党として何らかの対応をする予定はないとした。

  • 自民党本部
    自民党本部
  • 鬼木誠衆院議員のX(@onikidon)より
    鬼木誠衆院議員のX(@onikidon)より
  • 「怪文書」を拡散した有田芳生氏。X(@aritayoshifu)より
    「怪文書」を拡散した有田芳生氏。X(@aritayoshifu)より
  • 自民党本部
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  • 「怪文書」を拡散した有田芳生氏。X(@aritayoshifu)より

26人の名前が「造反議員」として拡散

   有田氏は、「これは流れている『怪文書』。 実際には具体的にさらに進んでいます」として、首相指名選挙に関する4つのシナリオを記載した文書を投稿した。

   1つ目は、野党の投票先が分散し、自民党・高市早苗総裁が首相になるというもの。2つ目が、野党が国民民主党・玉木雄一郎代表に一本化し玉木氏が首相になるというもの。3つ目は、野党が公明党・斉藤鉄夫代表に一本化し斉藤氏が首相になるというもの。そして4つ目が、自民党議員26人が公明党の斉藤氏に投票し、斉藤氏が首相になるというものだ。この26人の名前も「造反議員」として記載されていた。

   これに対し、リストに記載された自民党議員らが、16日までに相次いでXで「造反」を否定している。現時点でSNSで反論が確認できているのは、鬼木誠衆院議員、根本拓衆院議員、三谷英弘衆院議員、島田智明衆院議員、大串正樹衆院議員、岩田和親衆院議員、田中良生衆院議員、国光あやの衆院議員、牧島かれん衆院議員、深澤陽一衆院議員、寺田稔衆院議員、江藤拓衆院議員の12人だ。

自民党議員が自民党以外への投票「ありえません」

   例えば島田氏は15日、高市氏と握手する画像を添えて「自民党の議員が、自民党以外の方を首相に指名することはありえません」と否定した。

   鬼木氏は「怪文書」に「偽情報です!!ご注意ください!!」と文字を載せた画像を投稿。「むしろこうした分断を煽る偽情報こそ危険なものです」と懸念を伝えた。

   岩田氏も、「根拠のないSNS情報に振り回されないようお願いします」と呼びかけ。さらに「地元佐賀市は市議選の真っ只中。仲間の皆さんが全員当選するために全力応援中で、永田町の水面下でごそごそ動くヒマはありません」と反論した。

   田中良生氏も「荒唐無稽な内容であり、こんなデマを信じる人間は皆無とは思いますが...」としつつ否定した。

   一方で、自民党広報本部によると、この「怪文書」がインターネット上で出回っていることは把握しているが、これに対し党として何らかの対応をする予定はないとした。

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